健康な体づくり

リズムにのって、踊ってみよう!ラテンダンス!
《ジルバ編》

シニア向け講座で「社交ダンス」が人気を集めているそうです。ジルバ、ブルース、ルンバなど、社交ダンスは、60歳以上の方にとって、若かりし頃に踊った青春の思い出であり、年齢を問わずに楽しめるところも魅力なのかもしれません。新日本ダンス連盟所属の杉並洋志さんを講師にお招きし、社交ダンスを教えていただきます。

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撮影:弓削ヒズミ

軽快なリズムに合わせ、ジルバを踊る

社交ダンスには、南米をルーツとする「ラテン」、ヨーロッパの宮廷舞踏をベースとする「スタンダード」の2つがあります。今回、教えていただくのは前者の「ラテンダンス」です。ラテンの魅力は、軽快なリズムに合わせて踊れること。初心者でも比較的覚えやすいという「ジルバ」をレッスンしていただきます。

「初心者の方であれば、音楽にノリながら踊れるジルバから始めるのがいいと思います。慣れないと難しいところもあるかもしれませんが、音楽に合わせて体を動かすことが一番」と杉並先生は語ります。

ステップは、スロー・スロー・クイック・クイック

ジルバで踊る音楽は、4分の4拍子。基本ステップは「スロー(2拍)・スロー(2拍)・クイック(1拍)・クイック(1拍)」です。カウントを6つ数えながら4ステップを行います。

最初はゆっくりでいいので、ステップを覚えます。ひとりでステップを踏むときは、壁や手すりなどにつかまりながら動いてください。自然にステップが踏めるようになったら音楽に合わせてみましょう。ステップを間違ったとしても、とにかく楽しくリズムにノリながら踊りましょう。

ジルバのステップを足元だけクローズアップ。「スロー・スロー・クイック・クイック」、すべては、このステップの踏み方をマスターすることからはじまる

体をV字に向かい合わせ、男性がリードする

踊るときは、男性の右側、女性の左側を寄せて、V字になるように体を開きます。男性は左手で女性の手を取り、右手は背中へ。

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パートナー同士、体をV字に向かい合います/撮影:弓削ヒズミ

まずは男女でステップを合わせるところから始めます。だんだん慣れてきたら、動画のような動きを試してみましょう。ジルバでは、男性がリズムに合わせ、女性が動きやすいようにリードします。ただし、リードする男性は、無理に押したり、引いたりしては、女性のバランスを崩してしまうことになるので、気をつけましょう。

ジルバのステップで、基本的な動きを実演

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撮影:弓削ヒズミ

自分のバランスを保つことを心がける

ジルバをはじめラテンダンスは、体重の載せ替えをしっかりとやること、バランスをしっかり保てるように意識することが大切なのだそうです。

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ラテンダンスの場合、体の重心はちょっとだけ前、足の親指の付け根あたりを意識する

杉並先生は、ジルバ上達のコツをこういいます。

「家事をやりながら、日常のなかにステップを取り入れみるといいと思います。ジルバのステップは体操の一種みたいなものですから、体力づくり、健康維持にも役立つかもしれません。ステップを踏むときは、足の親指の付け根あたりを意識してみましょう。あとは、ダンスする音楽を聴きこんで、体に覚えさせるのも大事です」。

実際に音楽をかけながらジルバを踊ってみましょう。最初は難しいかもしれませんが、一つひとつの動きを覚えてマスターしてみましょう。

ダンスは、身体のバランスを整える効果が期待できるものです。まずはステップを踏んでみることから始めてみてはいかがでしょうか。いきなり踊り出すのではなく、身体を徐々に馴らしながらダンスを楽しんでみましょう。ダンスをする前は、充分にストレッチを行うこともお忘れなく。

安全に気をつけながら、楽しく、レッツ、ダンス!!

文・写真=弓削ヒズミ(編集部)2017年1月取材

※レッスンをするときは、適度な水分補給や休憩を入れ、健康管理に注意しましょう。


《監修・協力》
杉並洋志(すぎなみ・ひろし)
新日本ダンス連盟東部総局審査員、杉並ダンススクール代表。奥様・政江さんとのペアで、多くのダンス競技会に参加し、数々の受賞を重ねる。現在は個人やグループレッスンの講師として、若手の育成を行っている。
杉並ダンススクール公式サイト

杉並 洋志
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