健康な体づくり

まだ必要ない? 補聴器について考える

50〜60代には、補聴器は、まだ関係ないという人が多いことでしょう。でも、老眼が進み、足腰が思うように動かなくなるように、「聴力」だって、年齢と共に衰えていきます。ひょっとしたら、あなたも補聴器が必要になっているのかも? 今回は、意外と知られていない補聴器について調べてきました。

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気づかぬ間に自分の聴力が低下している

新聞を読むのに「老眼鏡」が必要となってくるように、聴力も加齢と共に低下しています。ひょっとしたら、自分では気づいていないだけで、家族からは、「お父さん、耳が遠くなったんじゃない?」なんてことを言われているかもしれません。そこで、加齢による難聴や、補聴器のことについて、リオネット補聴器で有名な老舗メーカー「リオン株式会社」にお伺いして、話を聞いてきました。

難聴は、先天的なものや、病気やケガなどを起因とする以外にも、歳をとることで耳が聴こえにくくなります。加齢による難聴は、30代ぐらいから始まり、ゆるやかに聴力が低下。50〜60代では、聴力が若い頃に比べると、かなり低下しています。

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年齢別による聴力低下(男性)/出典:リオネット補聴器総合カタログ2017年8月より引用

一般的には、歳を重ねていくごとに、高い音から聞き取りにくくなり、それは低い音へも徐々に広がります。少しずつ進行していくので、なかなか自分では気づけません。知らないうちに、携帯電話や家電などで使われる電子音、会議中の話し声が聞き取りにくくなったり、病院などで名前を呼ばれても、気づきにくくなったり、難聴が進んでいる可能性だってありえます。

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「聞こえ」の簡単チェック/出典:リオネット補聴器総合カタログ2017年8月より引用

まずは耳鼻科で自分の聴力をチェックする

どの程度の状態で、補聴器を検討したらいいのか気になるところですが、あくまでも「本人が必要だと思ったら」ということでした。生活に不自由を感じなければ必要はないかもしれません。ただし、補聴器を必要と思っていなくても、自身で耳の聞こえ方に不安を感じるなら、耳鼻科に相談しましょう。加齢ではなく、病気の可能性もあります

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聴力データをもとに、自分に合った補聴器を選んでいく/提供:リオン株式会社

補聴器を導入してみたいと思った場合は、購入する前に、必ず、耳鼻科など専門機関で聴力測定を行います。聞きにくい周波数帯はどこなのか、検査することで自分の聴力の状態が数値化されてわかります。その結果を元にして、補聴器の販売店に相談をしましょう。

補聴器購入の流れ

補聴器購入までの流れ/出典:リオネット補聴器公式サイトより引用

補聴器の種類もいろいろ

補聴器には、さまざまな形状や性能の違いがあり、使う人や用途によって違います。聞こえ方、使う場所、生活スタイルによって選んでいきます。

①耳あな型補聴器
耳の穴に入れるタイプの補聴器です。外見上、目立たず、多くの人がこのタイプを選んでいます。聴力や耳の形状に合わせて作る「オーダーメイド」、形が決まっている「既製品」の2種類があります。オーダーメイドは、その人に合った形状なので、自然に近いかたちで音をとらえることができ、注文から7〜10日ほどで出来ます。

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耳あな型 オーダーメイド カナールエイド/提供:リオン株式会社

②耳かけ型補聴器
耳の後ろにかけて使う補聴器です。コンパクトな大きさで、使用していてもあまり目立ちません。種類も多く、価格も幅広く揃っています。近年ではカラーバリエーションもあり、選ぶ楽しみもあります。

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耳かけ型 Sチューブ/提供:リオン株式会社

③ポケット型補聴器
小型ラジオのようなスタイルの補聴器。古くからあるタイプなので、年配の方には馴染みのある補聴器かもしれません。スイッチやボリュームの操作部分が大きく、手元で見ながら操作できます。数は減っていますが根強い人気です。

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ポケット型/提供:リオン株式会社

主な種類は、上記の3タイプとなります。いまは両耳装用が一般的で、耳あな型、耳かけ型の利用者がほとんどです。これまでは人前で補聴器を使うのを躊躇する人もいましたが、最近は、デザイン性の高い耳かけ型もあり、人前での使用を隠さない人も増えているそうです。

補聴器の技術はかなり向上し、より自然な音に近づきつつあります。しっかり防水加工されたもの、周辺の音を抑えながらも話し声はクリアに聴こえるもの、テレビや携帯音楽プレイヤーの音を直接聴けるものなど、まだまだ進化していきそうです。

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いま補聴器は多彩なカラーバリエーションが用意されている/提供:リオン株式会社

気になるのが予算ですが、タイプや性能によって金額は異なりますが、高級なもので30〜40万円(片耳)、一般的に多い価格帯が15万円前後(片耳)、最低でも10万円ぐらいの補聴器がおすすめです。

補聴器だって、老眼鏡のように、普段使いが当たり前になる日が来るかもしれません。補聴器なんて、まだまだ必要ないと思っていないで、まずは自分の聴力を調べてみてはいかがでしょうか。

文=弓削ヒズミ(編集部)2017年11月取材


《協力》
リオン株式会社 – リオネット補聴器

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