健康な体づくり

合言葉は「トイレをトイレニングルームに!」
習慣づければ、美しく、健康な身体に!

人生100年時代を美しく元気に生きるために、何か始めたいと思っている人は多いはず。今回、そんな人に、日常の合間でできて、しかもトイレで出来るという、おすすめのエクササイズを教えていただきました。教わったのは、笑顔ソムリエで、日本一ピンヒールが似合う63歳のヨガ講師・吉羽咲貢好(よしば・さくこ)先生の「生涯現役笑顔咲く咲くヨガ講座」です。

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笑顔ソムリエで、日本一ピンヒールが似合う63歳のヨガ講師・吉羽咲貢好さん/撮影:弓削ヒズミ

美しいラインをつくることは、健康な身体づくりとイコール

何歳になっても、元気で美しく、自力で暮らせる身体づくり。そんな理想を実現させようと、吉羽咲貢好(よしば・さくこ)先生が行っているのが「生涯現役笑顔咲く咲くヨガ講座」です。講座では、日常の中で「着替えなし・道具なし・年齢制限なし」にできるトレーニングを教えてくれます。特に女性にとって年齢を誤魔化せない箇所である「首、手の甲、後ろ姿」の3点を美しく保つ効果のレッスンが多く取り入れられています。

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生涯現役美容ヨガ講座には14名の女性が参加。皆さん、真剣にメモを取りながら受講していた/撮影:弓削ヒズミ

「この3箇所を、美しく、きれいなラインに保つことで、生涯現役の身体になれます。身体のラインが崩れてくると、あっちが痛い、こっちが痛い、具合の悪い箇所が出てきやすくなります。美しいラインの身体=健康な身体なのです。美しく生きるってことは、健康に生きるということ。現役で生きることが、美しく生きることなんです」と吉羽先生は言います。

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参加者は受講前に座ったポーズ、立ったポーズを撮影。受講後に再度同じポーズで撮影して、姿勢の違いを検証する/撮影:弓削ヒズミ

トイレをトイレニングルームに!

この講座の合言葉「トイレをトイレニングルームに!」。いったい、何事かと思うかもしれませんが、トイレに入った時に10秒ほどトレーニングをしましょうという提案なのです。

先生は、20数年間、ヨガ講師を務めるなかで、週1回のヨガ教室でのレッスンよりも、毎日、少しでも身体を動かすことのほうが、美しく健康な身体づくりに効果的だと気付いたそうです。そこで、誰しもが数回は行く場所「トイレ」でトレーニングをする、「トイレをトイレニングルームに!」のキャッチフレーズを閃いたそうです。

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まず、参加者には、どんな自分になりたいか目標を書かせる。「笑顔で元気を与えられる人になりたい」「身体全体が笑顔みたいと言われたい」「365日、24時間、笑顔で、とびきりのスマイルをふりまく人になりたい」などの声があがっていた/撮影:弓削ヒズミ

本講座でレクチャーされたレッスンメニューは下記の通り。すべて、座ったまま、トイレの便座に腰掛けて行えるので、シニア世代にも手軽に始められるメニューばかりになっています。その中から、いくつかレッスン内容を紹介しましょう。

Lesson1
首のシワを解消・たるみがない首筋・ハリのある美しい首を手に入れよう
広頚筋(こうけいきん)のトレーニング

Lesson2
すっきりとした首筋をつくる
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)のトレーニング

Lesson3
二の腕を細くする&身体の前面をストレッチ・肩こり解消
三角筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋[外腹斜筋]のトレーニング

Lesson4
太もも・お腹を引き締める・脚のむくみ、疲れを解消
大腿四頭筋(だいたいしとうきん)[大殿筋・腹直筋]のトレーニング

Lesson5
まぶたのたるみを解消
上眼けん挙筋(じょうがんけんきょきん)[前頭筋・後頭筋]のトレーニング

Lesson6
口周りを引き締めて美しい笑顔をつくる
口輪筋(こうりんきん)のトレーニング

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身体づくりは「思う」ことから始まるという吉羽先生「思っただけで身体の反応が変わってきます」/撮影:弓削ヒズミ

座る姿勢は「おへそ縦長、胸高く、首長く」

まず、トレーニングを始める前に、座り方について。

トレーニングでは座る姿勢がとても重要。手をお尻の下に入れ、グリグリと骨に当たる場所があります。そこから大地にまっすぐ突き刺さるようにして、おへそを縦長にし、胸を高くして、首を長く、を意識して座ります。その姿勢が、すべてのレッスンの基本となります。

多くの人は、座骨の後ろに体重を乗せて座ることが多く、骨盤が後傾して、腰が丸くなり、おばあちゃんのような体型になりがちです。座る姿勢を正すだけで、腹筋や背筋も鍛えられるので、日常から「おへそ縦長、胸高く、首長く」を口グセにして、生活に取り入れてみましょう。

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身体を動かすうえで、呼吸も大切。呼吸に合わせながら身体の筋肉を伸縮させる/撮影:弓削ヒズミ

「アイーン」でフェイスラインを美しく

Lesson1の広頚筋(こうけいきん)のトレーニング。

このトレーニングは、「首を下から上に、ゆっくりと上げる動作」が基本。首の前の筋肉を鍛えることによって、首のシワを改善していきます。また年齢を重ねると首の力が弱くなり、肩こりの原因にも繋がるので、肩こり予防に効果があるそうです。

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Lesson1の広頚筋(こうけいきん)のトレーニング/画像提供:一般社団法人 笑顔咲く咲く協会

姿勢を正して座り、以下のような手順です。

①おへそを見るように下を向きます。その際、腰は引きません。
②背筋を伸ばし、天井を見るように、ゆっくりと顔を上げながら胸まで引っ張り上げます。
③下アゴと下唇を押し出して5秒間キープ。
④ゆっくりと自然の状態に戻します。

③の下アゴと下唇の押し出し方は、志村けんさんの「アイーン」をイメージします。レッスンのはじめは「アイーン」と言いながら上を向くといいでしょう。慣れてきたら「フェイスライン上がれ〜」と言いながら上を向きます。これを続けることで大胸筋も鍛えられるのでバストアップ効果も期待できそうです。

美しく伸びている、爪の先の先まで伸びている

Lesson3の三角筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋[外腹斜筋]のトレーニング。

このトレーニングでは、「座った状態で手を上にあげていく動作」が基本です。二の腕を細くして、肩こり解消にも効果があります。

Lesson3の三角筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋[外腹斜筋]のトレーニング/画像提供:一般社団法人 笑顔咲く咲く協会

姿勢を正して座り、以下のような手順です。

①おへそを見るように下を向きます。
②両腕をゆっくりと上にあげながら、顔もあげていきます。

この時、自分の手が「足の付け根から」繋がっていることを意識します。自分の手のラインが美しいこと、指先は「爪の先の先まで伸びている」イメージを持ちながら、ピンと伸ばしていきます。これを意識するか、しないかで、身体の伸び方が変わってくるので、一度、試してみましょう。また、トレーニングする際は「手がきれいに伸びている」「爪の先の先まで伸びている」の声がけも忘れずに。

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参加者全員で「美しく伸びている、爪の先の先まで」と発声しながら実践/撮影:弓削ヒズミ

ビューティーと言うだけで美しく

Lesson6の口輪筋(こうりんきん)のトレーニング。

口周りを引き締めることで、美しい笑顔になるためのトレーニングです。やり方は簡単。

Lesson6の口輪筋(こうりんきん)のトレーニング/画像提供:一般社団法人 笑顔咲く咲く協会

①大きな口と声で「ビューティー」とはっきりと発声します。
②声を出す時は、腹筋を使って、お腹から声を出します。

吉羽先生曰く、「ビューティー」は美しいラインを作っていくための合言葉なのだそうです。

レッスンをまとめてやるなら「トイレの壁ドン」

いま吉羽先生が気に入って、毎日やっているのが「トイレの壁ドン」というトレーニング方法。ちょっと前に流行った「壁ドン」とは違い、相手はいりません、一人でやります。必要なのはトイレの壁だけです。

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壁の代わりに隣の人同士で手を合わせながら「トイレの壁ドン」を行う参加者の皆さん/撮影:弓削ヒズミ

①便座に座った状態で、手を左右に開いて、両脇の壁に手をつけます。
②壁をぐっと押して、胸をグィーンと押し出していきます。
③この状態で足を2~3センチ程度浮かせます。

《応用編》Lesson1の「アイーン」(下アゴと下唇を押し出す)を加えれば、さらに鍛える効果が増えます。

①〜③を同時にゆっくりと行います。このトレーニングをトイレの中で10秒間行います。Lesson1〜6のすべての要素を加えていけば、一度で、後ろ姿も、首のラインもきれいになり、笑顔も素敵になります。ぜひ、アナタも「トイレの壁ドン」を習慣化してみてください。

どんな自分になりたいか目標を持つ

「生涯現役笑顔咲く咲くヨガ講座」の中で、印象に残ったのは、どのレッスンでも、どんな自分になりたいのか、美しくなった自分をイメージすることを吉羽先生は言っていたことです。トレーニング中も「フェイスラインあがれ〜」「手がきれいに伸びている〜」など、自分自身に言い聞かせるように「声に出す」ことをすすめていました。

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「何も言わずに身体を動かすよりも、声に出して、細胞に語りかけながらの方が結果が違ってきます」と吉羽先生/撮影:弓削ヒズミ

最後に、吉羽先生のコメントをご紹介します。

トイレは誰でも入る場所です。そのたびにこのトレーニングをやるだけで、身体はどんどん変わっていきます。続けて実行するだけです。生涯二本足で歩いてほしい、美しく生き抜いてほしい。これは切実に思います。介護が必要な身体になると本人も辛いけど、周囲も辛い。

私は介護が必要となってしまった、父、母、兄に、このトレーニングを伝えられなかったのか残念です。自分だけが健康ではなく、周りの人も健康になっていただきたいから、講座を通じて、皆さんに伝えていきたいです。特にシニア世代の人におすすめします。毎日の習慣にすることが身体を変える一番の早道。トイレでちょっと足を上げて、アイーンってやればいいだけなんですから(笑) ぜひ、トイレから美しい身体をつくっていきましょう。

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「笑顔にあふれた毎日を過ごし、生涯健康な体でいてほしい」という願いから、生涯現役笑顔咲く咲くヨガ講座は誕生/撮影:弓削ヒズミ

文・写真=弓削ヒズミ(編集部)2018年2月取材


■ Profile ■
吉羽咲貢好(よしば・さくこ)

1954年生まれ 富山県高岡市出身、埼玉県在住。一般社団法人 笑顔咲く咲く協会代表理事。
27歳の時に変形性股関節症を発症したことがきっかけで始めたヨガ講師は24年以上の実績。笑顔咲く咲くヨガの第一人者として、数多くの講演・レッスンを開催。大手化粧品会社のイベント・雑誌への掲載など多方面で活躍するほか、自分のカラダは自分で創る!をモットーに「80歳になってもピンヒール」プロジェクトを進めている。2015年3月に協会を立ち上げ、誰でもどこでも道具なしでできる「笑顔咲く咲く体操」を考案。新ラジオ体操とするべく、日々活動中。

笑顔咲く咲く体操(ショートVer)/提供:一般社団法人 笑顔咲く咲く協会

《協力》
一般社団法人 笑顔咲く咲く協会

《取材協力》
株式会社 ディスカヴァー・トゥエンティワン

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