趣味や愉しみ

ラジカセが、ずらり大集合!
日本発 アナログ合体家電「大ラジカセ展」開催

かつて家庭に1台はあった家電のひとつ「ラジカセ」。ラジオとカセットレコーダーを合体させた日本発の家電は、国内のみならず、海外にも広まり、80年代には、ファッションやカルチャーを牽引する役目も果たしてきました。そんな昔懐かしいヴィンテージ・ラジカセが100台も展示される展覧会が12月9日(金)から池袋パルコで開催されます。

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写真提供:株式会社パルコ Photo by harumi obama

あなたの愛用していたラジカセはある?

ラジオとカセットテープレコーダーが1台に納められた元祖・オールインワン家電「ラジカセ」。70年代から次々と新しい製品が現れ、進化する先端の家電というイメージがありました。ラジオ番組、レコード、家族の声…、さまざまな音を録っては、何度も何度も繰り返して聴いた方も多いことでしょう。

世間的には懐かしい家電となってしまった「ラジカセ」ですが、シニア世代のところへ取材に出かけた際、ICレコーダーを取り出すと、昔はテープレコーダーで…、という話になり、いまでも現役でラジカセを使っているよ、とおっしゃる方が結構います。それは、ちょっとした驚きでした。ラジオ体操や健康体操などで音楽を再生したり、習い事で学習記録として録音したり、カラオケの練習などにラジカセは使われているようです。

シニアの方に、なぜ、いまでもラジカセなのか理由を尋ねると、テープが回っているので、無音でも動いていることがわかって安心だという声や、また録音した音源は、パソコンやスマホのデータと違って、カセットテープで目に見えるカタチで保管できるのが好きだという声が多くありました。「動作が見える」「手元に残る」「操作が簡潔」、アナログな部分に安心感があるのかもしれません。

そうしたアナログへの共感は、シニア世代だけではないようで、ふたたびレコード盤とともにカセットテープが静かな人気を博しているそうです。中高年にとっては郷愁を覚え、カセットテープを知らない若い世代にとっては新鮮な魅力なのだとか。

12月9日(金)からパルコミュージアム(池袋パルコ本館7F)で行われる「大ラジカセ展」では、日本随一のラジカセ・家電蒐集家 松崎順一氏の5000点にもおよぶコレクションからおよそ100台のラジカセが選ばれ展示されます。シニア世代のあなたが以前に愛用していた製品もあるかもしれません。一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?

文=弓削ヒズミ(編集部)


≪展覧会概要≫
日本発 アナログ合体家電 「大ラジカセ展」
■会 期:2016年12月9日(金)〜12月27日(火)
     10:00~21:00 (最終日は18:00閉場 / 入場受付は閉場の30分前まで)

■会 場:パルコミュージアム (池袋パルコ 本館7F)
     東京都豊島区南池袋1-28-2 http://www.parco-art.com

■入場料 : 一般500 円 学生400 円(税込)小学生以下無料

■お問い合わせ:03-5391-8686(パルコミュージアム)

■主催:パルコ
■協力:TBSラジオ / ニッポン放送 / 文化放送 / J-WAVE / TOKYO FM
■監修:松崎順一(デザインアンダーグラウンド主宰)

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