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開運招福「柴又七福神めぐり」を歩く

新年あけましておめでとうございます。爺ちゃん婆ちゃんドットコム編集部恒例の「七福神めぐり」を行ってきました。今年は、国民的映画『男はつらいよ』の舞台としてお馴染みの「柴又七福神めぐり」です。下町風情溢れる町並みを歩きながら、読者の皆さまの健康と開運を祈願してきました。

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柴又駅前の様子/撮影:弓削ヒズミ

下町情緒溢れる七福神めぐり

東京都内にはいくつもの「七福神めぐり」があり、この時期は、正月の恒例行事として各地で行われています。

恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、寿老人、福禄寿、布袋の「七福神」への信仰は、室町時代中期から始まったといわれ、幸福を招くものとして、庶民の間で広く信仰されました。そこから、お正月に七福神を安置する神社・仏閣を参拝し、その1年の幸運を祈願する「七福神めぐり」が広まったそうです。

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イメージ/撮影:弓削ヒズミ

編集部では毎年、都内の七福神めぐりを歩き、読者の皆さまの健康と開運を祈願してきました。今年は葛飾区の「柴又七福神めぐり」に参加。柴又といえば、皆さんご存知の映画『男はつらいよ』の舞台で、今年は『男はつらいよ』の50周年であり、待望の新作が控えているということで、一段と注目度の高いエリアです。

「柴又七福神めぐり」は、1月1日から7日までの開催。各寺に祀られている七福神がご開帳となり、ご朱印をいただくことができるのも、この期間だけです(一部、ご開帳期間が7日以降の寺社もあります)。

参拝する順番は自由に選べて、日を分けても大丈夫

七福神めぐりのルートは、京成高砂駅・新柴又駅・柴又駅の3駅にまたがります。徒歩だけでも約1.5〜2時間でめぐることが可能ですが、参拝やご朱印を待つ時間などもあるので、できるだけ時間をみておきたいところです。なお、期間中の拝観は、午前9時から午後4時までです(2019年1月現在)。

巡礼箇所は下記のとおり。

医王寺(恵比寿天)/葛飾区柴又5-13-6
万福寺(福禄寿)/葛飾区柴又-6-17-20
良観寺(宝袋尊)/葛飾区柴又3-33-13
題経寺<帝釈天>(毘沙門天)/葛飾区柴又7-10-3
宝生院(大黒天)/葛飾区柴又5-9-18
真勝院(弁財天)/葛飾区柴又7-5-28
観蔵寺(寿老人)/葛飾区高砂5-5-2

参拝する順番やルートは自由です。どの寺院から巡ってもご利益が変わることもありません。日を分けて巡ることもできます。

今回、編集部では、京成高砂駅を起点に、①観蔵寺(寿老人)→②宝生院(大黒天)→③医王寺(恵比寿天)→④万福寺(福禄寿)→⑤題経寺<帝釈天>(毘沙門天)→⑥真勝院(弁財天)→⑦良観寺(宝袋尊)というルートを選びました。

本当は、②宝生院(大黒天)の前に③医王寺(恵比寿天)をめぐるつもりでしたが、取材時に道を間違ってしまい、上記の順番となりました。医王寺から宝生院への流れの方が歩く距離が少なくなります。

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高砂駅や柴又駅の改札で配られていた葛飾区が作成した地図。この地図は葛飾区のサイトからもダウンロードできる

観蔵寺(寿老人)

京成高砂駅から歩いて5分ほど、最初の巡礼地・真言宗豊山派寺院の観蔵寺に到着。同寺では長寿延命の神様・寿老人を祀ります。観蔵寺を起点にする人は多く、たくさんの人が訪れていました。お参りをした後、七福神が描かれた色紙を購入。色紙には寿老人のご朱印入りで初穂料400円(色紙200円+ご朱印200円)。この台紙に各寺院のご朱印をもらいながら巡礼します。ちなみに台紙へのご朱印は200円、手持ちのご朱印帳にご記帳とご朱印をいただく場合は300円です。

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観蔵寺(寿老人)/撮影:弓削ヒズミ

宝生院(大黒天)

観蔵寺から京成高砂駅まで戻り、高砂8丁目の交差点へ。そこから新柴又駅方面に向かい歩いていきます。宝生院までは20分ほどで到着しました。長距離を歩くのが苦手な方は、北総鉄道北総線に乗れば新柴又駅まで2分ほど、駅から宝生院まで徒歩3分ほどです。江戸期から信仰を集めていたと伝えられる宝生院の大黒天。出世財福にご利益があるといわれています。ご開帳は通年行われているので、七福神めぐりの期間を過ぎてもその姿を拝見することができます。

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宝生院(大黒天)/撮影:弓削ヒズミ

医王寺(恵比寿天)

宝生院から徒歩5分もかからず医王寺へ着くと、山門の迫力ある仁王像が出迎えてくれます。商売繁盛で知られる恵比寿天を祀っています。恵比寿天に礼拝するときには、合掌しながら「南無 福徳 恵比寿天尊(なむ ふくとく えびすてんそん)」と唱えましょう。恵比寿天のご開帳は7日までですが、本堂のガラス越しに拝むことができます。

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医王寺(恵比寿天)/撮影:弓削ヒズミ

万福寺(福禄寿)

万福寺へは、医王寺から徒歩10分ほどで到着。住宅街の中ですが、立派な山門が目印となっているので、すぐにわかると思います。周囲が住宅だけあって境内は静かで、心落ち着くお寺という印象でした。この万福寺を含めて柴又駅周辺には4つの寺社が集まっているので、ここから先は歩くのも楽になります。

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万福寺(福禄寿)/撮影:弓削ヒズミ

題経寺<帝釈天>(毘沙門天)

寅さんが産湯をつかったというセリフでお馴染みの帝釈天こと題経寺です。万福寺からは3分ほどの距離でした。参拝者が最も多く、新年ということで参道から境内に入るまで、かなりの人混みでした。山門をくぐっても帝釈堂をお参りするのに10分近く並ぶほどでしたが、寅さんの世界に近づけたような感じがして、待っている時間も楽しかったです。ちなみに「帝釈天」は仏教の守護神の名前で、毘沙門天とは別の神様です。

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題経寺<帝釈天>(毘沙門天)/撮影:弓削ヒズミ

真勝院(弁財天)

柴又帝釈天から通りを挟んで徒歩3分ほどのところに弁財天を祀る真勝院があります。他の寺社よりも歩道が狭くなっているので歩くときは気をつけてください。七福神の中で唯一の女神・弁財天は、水の神様で、音楽や芸能などにも力を貸していただけるとされています。

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真勝院(弁財天)/撮影:弓削ヒズミ

良観寺(宝袋尊)

真勝院を出て右手に曲がり、そのまま線路沿いを金町方面に10分ほど歩くと巡礼最後の良観寺があります。山門前が踏切になっているので見つけやすい場所です。布袋尊と表記されることが多いですが、柴又七福神では「宝袋尊」としています。境内には大きな宝袋尊の石像があり、願い事を念じながら、両手でお腹を3回時計回りで撫でると、願いが叶うといわれています。

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良観寺(宝袋尊)/撮影:弓削ヒズミ

下町情緒を楽しみながら心おだやかに巡礼

1月4日ということで柴又帝釈天へは初詣参拝客が押し寄せ、柴又駅周辺は参道を中心にすごい人混みでしたが、活気溢れる下町を歩くのは楽しいものでした。七福神めぐりを楽しまれていたのはシニア世代が中心でしたが、家族連れや若いカップルも多く、とても和やかな雰囲気で、それぞれ巡礼を行っているようです。途中、何組かのシニアにお話をうかがってみたところ、映画「男はつらいよ」の舞台を歩いてみたかったという声が多かったです。

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今回の取材で、すべてのご朱印を押印してもらった台紙

巡礼の所要時間は2時間半ほど。取材しながらの巡礼なので、写真撮影やメモを取る時間も含まれています。道はほぼ平坦なので歩きやすく、シニア世代でも充分に歩ける距離だと思います。これまでの七福神めぐりと違い、各寺入口や町中にシニアの観光ボランティアがいらして、道案内やお話を聞かせてくれ、さすが寅さんの地元・葛飾柴又、人情が厚い土地柄だと思いました。

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七福神めぐりで用意しておきたいもの ①お賽銭用の小銭 ②履き慣れた街歩き用の靴 ③色紙が収納できるカバンか袋

七福神めぐりを終えたら、柴又帝釈天の参道、寅さん記念館、矢切の渡しなど、さらに「柴又」エリアを散策してみるのもおすすめです。ただし、観蔵寺に張り紙がありましたが、七福神めぐりはスタンプラリーではなく「巡礼」です。その土地を守る神様へのご挨拶と畏敬の念を忘れずに、その年の想いを祈念しましょう。

文・写真=弓削ヒズミ(編集部)2019年1月4日取材

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