趣味や愉しみ

孫とお出かけ
 釣り船のレンタルで海の散歩へ

長い梅雨が明け、近所の学校からは朝、ラジオ体操の音楽が聞こえるようになりました。子どもたちは夏休み。お孫さんとお出かけの予定は立てていますか? ちょっと特別な思い出づくりに、釣り船で海の散歩はいかがですか。

孫とお出かけ
釣り船のレンタルで海の散歩へ

釣り船をレンタルして海の散歩を楽しみませんか?/写真:無料写真素材

夏休みのお出かけはどこに?

夏休み、お孫さんと海に遊びに行くという人も多いのではないでしょうか。どうせなら、今年はちょっと特別な思い出をつくりませんか。

海では海水浴や潮干狩りなど、いろいろな楽しみ方がありますね。砂浜や防波堤で投げ釣りをする人もいるかもしれません。でも、船で海に出る機会はあまりないのではないでしょうか。

今年は海に出て釣りをしてみませんか。船上で釣りの体験を楽しめるのはもちろんですが、風を切って走るボートに乗るのは、特に夏はとても爽快です。釣りはちょっと…という子でも、船で行く“海の散歩”は楽しい思い出になることと思います。

まずは船を予約。エサや釣り道具一色を用意してくれるところも多い /写真:無料写真素材 写真AC

釣り船をインターネット・電話で予約

釣り船をレンタルする方法は、いたってシンプル。インターネット上に釣り船の予約サイトがたくさんありますので、好きなものを選んで予約します。

たくさんの釣り船が紹介されている予約用のウェブサイトと、釣り船ごとに運営者が設置しているウェブサイトがありますので、ニーズに合わせて適したものを選びましょう。

一般に、釣り船ごとのウェブサイトの方が、より詳しい内容がわかると思います。予約用サイトで比較検討し、選んだ船について運営者サイトで詳細を確認してから直接予約をするのが無難かもしれません。もちろん番号が記載されていれば電話で予約してもよいでしょう。

子どもと一緒なら、アジ・キス・コチなどの小ぶりな魚を目当てに /写真:無料写真素材 写真AC

子ども向けの釣り船とは?

お孫さんと船に乗る場合ですが、子ども用の船というのは基本的にはありません。逆に、子どもという記載がなくても、多くの場合は子どもも乗船できますので、運営者に確認しましょう。

まだ小さいお孫さん連れの場合、釣り船を探す際に目安になるのは「何釣りか」、つまり釣れる魚の種類です。マグロのような大型魚は沖に出なければいませんし、タイやブリなども、やや難易度が高いといえます。

小学生くらいのお子さんが一緒なら、キス・アジ・コチなどの小ぶりな魚を目当てにした磯釣り(海岸から遠くない岩場での釣り)が適当でしょう。

レンタルの費用や時間等は釣り船によってさまざまです。一例を紹介します。

<釣り船レンタルの一例>

 レンタル基本料金 1万6000円(乗船者3人まで)

 運行時間 平日6:00〜11:00

 3人以上参加したい場合 1人増えるごとに3000円  エサ、釣り道具一式、船頭さん込み

「やったー、釣れたよ!」 /写真:無料写真素材 写真AC

当日までにチェックすべきこと

釣り船を予約できたら、次の主なチェック項目を確認しましょう。

 日程・時間・人数・料金…予約が確定したら、念のため再確認しましょう。

 乗船場所…船に乗る場所を確認します。これが目的地や宿から遠いと大変です。駐車場の有無や公共交通機関についても必要に応じて確認します。

 エサや釣り道具…エサや釣り道具一式を含めた料金かどうかを確認します。含まない場合、追加料金で借りられるのか、自分で用意しなければならないのか。

 乗合いか貸切りか…海で釣りができる船には乗合い船もあります。短時間で気軽に体験したいなら、他のお客さんと同乗する乗合い船も検討しましょう。

釣果情報…予約日が近づいてきたら、釣り船運営者のウェブサイトなどで、目当ての魚が現地で釣れているのかを調べます。釣れる時間帯や釣れやすい場所など、できるだけ情報を収集し、不安があれば予約した釣り船の運営者に相談しましょう。

天気予報…天候を調べ、台風や悪天候などが心配であれば早めにキャンセルします。

釣り上げた魚は新鮮なうちに料理しよう /写真:無料写真素材 写真AC

レジャーボートのオーナーになる手も

船で釣りがしたいなら、レンタルではなくて、ボートのオーナーになるという手もあります。自らボート所有者になれば、一年中いつでも海の散歩を楽しむことができます。釣り好きの人が仕事をリタイアした後でボートを手に入れるというのは、それほど珍しい話ではありません。

費用感としては、ボートに関しては高いものはいくらでもあります。簡素なボートから、屋根付き、トイレ付き、寝台付き、キッチン付き…と高くなっていきます。しかし、中古であれば30万円程度から探すことは可能です。

注意点は、ボートには船着き場での係留費用がかかること。年間で10〜40万円程度の出費を覚悟する必要があります。また、沖へ出た際にトラブルを避けたいなら、エンジンを2基搭載したボートの購入をおすすめします。エンジン1基だと、不具合が生じて海の上で立ち往生ということも…(無線で助けを呼びましょう!)。

ボートを自分で運転する場合には船舶免許が必要ですが、これは簡単に取得可能ですので、そう心配はありません。

ボートを自分で所有する最大の利点は、お孫さんに舵のハンドルを握らせてあげられることでしょう。子ども時代の最高の思い出になるに違いありません。

お孫さんが大きくなったら、もう一度釣り船を借りて、今度は沖へ出てみるのもいいかもしれません。ヘミングウェイの小説『老人と海』に出てくるようなカジキを一緒に釣り上げることになるかも…?!

自分でボートのオーナーになればいつでも海釣りを楽しめる/撮影:Senichi Sawada

文=Sawa

【筆者紹介】

フリーライター。医療・福祉分野での執筆・編集経験10年以上。一般誌やビッグイシューなど社会問題系の仕事も。ライフワークは子どもに関すること全般。英国でAMI国際モンテッソーリ教師資格を取得。保育士。ピースボート2回乗船を含めヨーロッパ・アフリカなど50か国訪問。ホテル・民泊・シェアハウスに居住。

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