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12月1日施行。「洗濯表示」記号が変わります

昭和30年代に「三種の神器」と呼ばれていた白黒テレビ、冷蔵庫、洗濯機。とりわけ、冷蔵庫と洗濯機は、主婦の仕事を便利に快適にして喜ばれました。時代は流れ、男性も自分で洗濯することが多くなりました。約50年間、慣れ親しんできた「洗濯表示」が新表示に変わります。要チェックです。

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約50年ぶりに国際規格の新JISへ

新しく買った服を洗濯しようとして、裏返してみると、
「この服、外国製だったの?」
と思うひとがいるかもしれません。なぜなら、そこに見慣れない洗濯表示の絵が並んでいるかもしれないからです。

今年12月1日から「洗濯表示」が新しくなります。

といっても、11月30日までは、旧表示でもよいことになっているため、「少しずつ新しい表示が増えていく」といったほうが正しいかもしれません。

約50年にわたり使用されてきた洗濯表示は、家庭用品品質表示法(1962年施行)に基づいて定められたものでした。事業者(表示者)は、指定された繊維製品に、洗濯の取り扱いのための表示をしなければならないという決まりがあります。

その洗濯表示(JIS L 0217)は、日本工業規格(JIS)規定で、日本独自の表示記号を使用してきました。しかし、海外での生産や流通が一般的になってきて、利便性を考える必要も出てきました。そこで、国際規格(ISO 3758)に、日本独自の洗濯習慣(自然乾燥など)を改正提案し、改正された国際規格に整合する新しいJIS(JIS L 0001)が制定されたのです。

つまり、おなじ国際規格を使っている国の繊維製品に付いている表示記号も、見てわかるようになるということです。

5つの基本記号と付加記号(強さ・温度など)の組み合わせに

経済産業省は、2014年10月に、日本工業規格JIS L 0001(新JIS)として「取扱い表示記号」を制定し、翌年3月31日に消費者庁が、衣料品の「取り扱い表示」に関する繊維製品品質表示規程を改正(2016年12月1日に施行)しました。

新表示は、5つの基本記号と、付加記号(強さや温度、禁止)の組み合わせ。表すことのできる種類は、これまでの22種類から41種類に増えます。

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5つの基本記号。左から、①家庭洗濯(洗濯機、手洗い)②漂白③乾燥(自然乾燥、タンブル乾燥)④アイロン⑤クリーニング(ドライ、ウェット) 出典:消費者庁ウェブサイト

記号の無いものに関しては、文章で付記されますが、それは事業者の任意となります。たとえば、これまで記号表記されていた、洗濯ネットの使用、弱く絞る、アイロンの当て布使用、中性洗剤の使用などは新記号にはありません。

消費者庁や経済産業省のウェブサイトを見ると、遊びながら覚えられる「洗濯表示すごろく」や、洗濯機の近くに貼りつけられるような早見表を作成しています。覚えるまでの間は、プリントして貼っておくと、洗濯のときにあわてなくてもよいかもしれませんね。

文=水楢直見(編集部)


≪参考ウェブサイト≫
消費者庁 「製品別品質表示の手引き」
消費者庁 「新しい洗濯表示」

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