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ステッキメーカーGaaruが、
ステッキ・杖の相談会を開催

ベンチャーのステッキメーカー「Gaaru(ガアル)」が、ステッキメーカー「素敵屋Alook」と一緒に、船橋市観光協会事務局内で「ステッキ・杖の相談会」を開催。その相談会に行って、お話を聴いてきました。

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左から、船橋市観光協会事務局の栗田文彦事務局長、Gaaruの奥村嘉之さん、素敵屋Alookの小倉惠美子さん/撮影:弓削ヒズミ

船橋の2つのステッキメーカーが合同で相談会

これまで、ステッキの普及活動に力を入れてきたステッキメーカーGaaruが、4月20日、27日の両日、新たな試みとして、素敵屋Alookと共に、船橋市観光協会の協力のもと、「ステッキ・杖の相談会」を開催しました。会場となった船橋市観光協会事務局は、年間2000万人の来客がある『ららぽーとTOKYO-BAY』内にあり、買い物ついでに、立ち寄ることもできるため、潜在的なユーザーにも広くアピールしました。

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ステッキ・杖の相談会は、船橋市観光協会事務局内の一角で行われた/撮影:弓削ヒズミ

「ステッキや杖の正しい使い方、選び方など、あまり知られていないので、この相談会を通じて、より多くの方に知っていただきたいと思い、開催いたしました」とGaaruの奥村嘉之さん。

また、素敵屋Alookの代表・小倉惠美子さんは、今回の参加理由を「今回、船橋市内でステッキや杖を専門にやっている業者が、たまたま2つあったので、じゃあ、何か一緒にできないかと思いました」と話します。

船橋市観光協会は、昨年の12月から『ららぽーとTOKYO-BAY』内に事務所を開設し、今年2017年4月に、船橋市商工振興課から一般社団法人として独立したばかり。観光案内業務以外にも、何ができるのか模索していたタイミングでの相談会開催の話だったようです。船橋市観光協会事務局の栗田事務局長は「今回、船橋の産品ブランドを応援するという意味合いでもお手伝いしました」と話します。

ステッキ・杖のプロだからこそできる説明や提案がある

Gaaruの奥村さん、素敵屋Alookの小倉さんは、福祉用具専門相談員という資格を持っており、プロだからこそ、製品説明以外にも、使う人の暮らしに寄り沿った提案もできるといいます。

「坂の多い場所なのかなどヒアリングを行って、生活場面をイメージしながらコミュニケーションをとり、その人にあった製品をおすすめするように考えています」と奥村さん。

「どの製品にも長所・短所があって、お客さまの事情もそれぞれです。そうしたことを理解したうえで商品の説明をします。どんなタイプ、素材、大きさ、いろんな選択肢の中から、こちらで提案してあげないとお客さまは選べないんですよ。それに、杖はシニアだけの福祉用具ではないんですよ。メガネで視力を補うように、ちょっと歩きにくい時に使う補助用具のひとつでいいと思います」と小倉さん。

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会場には両メーカーのステッキが置かれ、実際に試してみることができる/撮影:弓削ヒズミ

いずれは船橋の名所を歩くウォーキングイベントも

今回の相談会をきっかけに将来の構想もいろいろとあるそうで、その中には、船橋市内の名所を歩くウォーキングイベントもあるそうです。

素敵屋Alookの小倉さんは、このようなアイデアを話してくれました。「私は『船橋愛』が強いので、船橋の観光と結びつけられるポールウォーキングなんかが楽しいと思います。スポーツと介護・福祉用具をくっつけて、健康増進に役立てられるのではないでしょうか。船橋は観光名所も多いので、歩くと楽しいと思います」。

こうした構想に合わせ、奥村さんは「ポールウォーキング・ベーシックコーチ」の資格試験を受けたといいます。「運動制限のない方に対して指導できるコーチの資格です。船橋市内には、ポールウォーキングの団体もありますし、一緒に巻き込みながら、何かできるといいなと思います」。

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ステッキの持ち方について意見交換を行う奥村さんと小倉さん/撮影:弓削ヒズミ

ステッキや杖を使って、外へ出て行くことが楽しくなるようなことが、これからも増えていきそうです。

文・写真=弓削ヒズミ(編集部)2017年4月取材


《取材協力》
Gaaru
素敵屋Alook

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