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ハイヒールによる華麗なるウォーキングショー!
100歳までハイヒール

11月28日掲載『100歳までハイヒールを履いてみよう!?』で紹介した、ウォーキングレッスンに通う生徒さんがハイヒール・ウォーキングショーを行うということなので、さっそく、クリスマスムードに包まれた代官山まで追加取材に行ってきました。

関連記事=2016年11月28日掲載『100歳までハイヒールを履いてみよう!?

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パーティー後半で行われるプレゼント抽選会の目玉プレゼントとなるハイヒール/撮影:弓削ヒズミ

ハイヒールを履いて、年に1度の晴れ舞台へ

日本ソワサンタンウォーキング協会では、毎年12月にクリスマスパーティーを兼ねた周年イベントを開き、ウォーキングレッスンの生徒たちによるハイヒール・ウォーキングショーを開催。この1年レッスンしてきた成果を発表します。この日、集まった生徒たちは、下は40代、上は80代という幅広い年齢層。

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パーティーは、12月4日、代官山のフレンチレストラン「シェ・リュイ」で行われた。フレンチのディナーをいただきながらウォーキングショーを楽しむ/撮影:弓削ヒズミ

協会では、このような発表の機会を作ることで、レッスンのモチベーションをさらに高めること、そして、生徒同士のコミュニケーションを促しているそうです。レッスンは定期的に行われているグループレッスンと、個別に行われているプライベートレッスンがあり、ふだん、顔を合わせる機会が少ない生徒同士が、このウォーキングショーで交流を行います。

パーティーは、代表・松尾多惠子さんの挨拶からはじまり、乾杯、食事へと続きます。ウォーキングショーの出番を控えて緊張気味なのか、テーブル上の会話は少なめ。少し落ち着いたところで、ウォーキングショーがスタート。ショーは、2つのグループに分かれて披露されました。

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ウォーキングショーがはじまるまでは、どこか緊張した雰囲気だったが、いざ、スタートすれば、日ごろの成果を存分に披露する。観ている人も拍手と声援で応援/撮影:弓削ヒズミ

それぞれが、思い思いのスタイルで、レッドカーペットを歩きます。さすがレッスンを重ねてきた方々だけあって、姿勢も歩き方もモデル並み。ウォーキングを見守る生徒たちも仲間を盛り立てます。こうした心温かなコミュニティも「美しさ」「若さ」「健康」の秘訣なのかもしれません。

第2グループでトップバッターを飾ったのは、真柄好子さん、86歳。ハイヒールで颯爽と歩く、その姿に、参加者一同からため息が漏れます。年齢をまったく感じさせない歩き方と姿勢、「100歳までハイヒール」という言葉は、けして嘘ではないと思いました。

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参加者最高齢の真柄好子さん。凛々しく歩く姿に、86歳という年齢はまったく感じさせない/撮影:弓削ヒズミ

100歳まで仕事をすると約束

見た目も立ち振る舞いも、参加者最高齢とは思えない、真柄好子さんにお話を聴きました。

「レッスンを受けて4年になります。それまで、4歳から日本舞踊を続けていたので、歩き方は、自分なりに自信がありました。ですが、自分が歩いている姿のビデオを観て、自分が『お婆さん歩き』だったので愕然としました。すぐ、6時間の個人レッスンを受けたのがはじまりです」。

現在、レッスンに通う回数が減ってしまった真柄さんですが、レッスンで得たポイントを踏まえ、1日5000歩の散歩を実践しているそうです。

「私の住んでいるところは田舎なので、山、川、街とエリアによって歩き方を変えています。最初の1000歩はレッスンで習った歩き方、坂道はバックで歩く、平地になったらスキップする、そんな風にして歩いています」。

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雨の日以外は、朝6時から5000歩の散歩を日課にしている真柄好子さん。鍛えることを意識しながら約45分のウォーキングを行う/撮影:弓削ヒズミ

最近、真柄さんは、婦人雑誌で公募のシニアモデルとして撮影にも参加されました。

「他のシニアモデルは、姿勢について直されていましたが、私は立ち姿、笑顔に関しても、何も言われなかったです。ウォーキングスクールのおかげかもしれませんね」。

いまは、人と会うことや、いろんな相手から話を聞くのが楽しいといいます。真柄さんは、現在も仕事を続けており、これからも続けられるとか。

「100歳まで仕事をしてくださいと、勤め先の会長と約束したのですが、残念ながら、会長は先に亡くなってしまいました。それでも、約束どおり、私は100歳までは元気でやっていこうと思っています。そして100歳を過ぎたら、好きなことに時間をつかいたいです(笑)」。

最後に、これからシニアになる世代へアドバイスをいただきました。

「よく若い人に言うんですけど、私は40代の時から、年を重ねていく時に健康でありたいと思ったんです。40の時からはじめた酵素玄米をいまも続けています。とにかく土台は健康です。それから、やろうと思ったら続けるということ。できると思ったら、ずっと続けましょう。何でもいいので続けてください」。

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61歳からホームエステを25年間続け、いまでもシワ、シミ、たるみのない肌を維持している/撮影:弓削ヒズミ

人生100歳の時代は、すぐそこに

外反母趾が悪くなってもハイヒールを諦められないという人、O脚を矯正したい人、健康で美しくなりたい人など、生徒たちのハイヒール・ウォーキングを学ぶ理由はそれぞれ。でも、真柄さんのように素敵なシニアになる、そこが最終的な目標なのかもしれません。

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パーティーの最後、参加者全員で記念撮影/撮影:弓削ヒズミ

今年、100歳以上の方が全国で約6万5000人となりました(厚生労働省の調査による)。代表・松尾多惠子さんが挨拶で話した「これからは人生100歳の時代を考えて生きましょう。いつの間にか100歳になっていたわ、なんてことではいけません。人生100年を見据えて、夢とか、希望とかを持ち続ける輝く女性として、皆さんと歩んでいきたいなと思っています」というように、健康で美しく100歳まで生きていく時代が、到来しているのかもしれません。

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パーティーでは恒例のプレゼント抽選会。抽選を行う松尾代表。最後はハイヒールが1人にプレゼントされた/撮影:弓削ヒズミ

文・写真=弓削ヒズミ(編集部)2016年12月取材


≪取材協力≫
日本ソワサンタンウォーキング協会

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