趣味や愉しみ

《コラム》ダボハゼ見聞記 第13回『車中泊の旅:青梅』

七つの顔をもつヴォーカル・パフォーマー、ダボハゼのぺぺさんが、好奇心の赴くまま、自ら見て、聞いて、体験したことを、シニア世代の本音として、また団塊世代の視点で綴る不定期連載コラムです。今回のテーマは、『車中泊による旅:青梅』。

 

冬のソロキャンプへ

新型コロナウイルスが蔓延し、3度の緊急事態宣言が出される中、その合間を縫って、車中泊の旅をしている。なにしろ「友人と会うな!」、「混雑しているところに行くな!」、「密閉しているところに行くな!」などなど、日常生活で避けて通れない無理難題をお上から申し付けられている。オイラ1週間も家に居たら、窒息する。というわけで、三密を避け、冬ソロキャンプに出かけた。

三密を避け、冬ソロキャンプ へ

2年ほど前に、学生時代の友人2人と青梅を旅したときに行った釣り堀に行こうと思い、車にキャンプ用具を載せ、いざ出発!実は、その時釣り堀で釣った岩魚を<焼き枯らし>という焼き方で焼いてもらい食べた味が忘れられず、再び伺うことに。もう一つの目的は、今流行りの冬ソロキャンプを楽しむこと。オイラ焚き火が大好き!昔は、どこでも焚き火をして、焼き芋を楽しむことができたが、今は、限られた場所でしか焚き火ができない。青梅に焚き火が出来るキャンプ場を見つけた。

焚き火が出来るキャンプ場

「焼き枯らし」を食す

まずは最初の目的地である「御岳やまめの牧場」へ。ここは、御岳山ロープウエー入口の大鳥居をくぐり、すぐのところにある管理釣り場。駐車場は、道路からかなり勾配のきつい坂の下にあり、うっかりすると崖下に落ちる。ここは腕じゃなく足?の見せどころだ。シニアにつきもののアクセルとブレーキを踏み間違えないようにしないと・・・。
管理人の親父さんに岩魚を釣って、焼き枯らしで食べたいと言うと、今岩魚がいなくてヤマメだけという。ヤマメは簡単に釣れて面白くないが仕方がない。2匹も釣ればいいか?いかに釣らないかが腕の見せどころだ。
ありゃ、直ぐにヤマメ2匹釣れちゃった!ちょっと型は小さいが、早速2匹を焼き枯らしにしてもらった。焼き上がるまでに約40分ほどかかる。屋外の木のテーブルの上でヤマメを頭から丸ごと食べた。骨も柔らかい。旨い!ただ、最初に食べた岩魚の方が衝撃的だった。

焼き枯らしにしたヤマメ

焚き火考

さて、次の目的地である焚き火の出来るキャンプ場「大岳キャンプ場」へ。ここは、あきる野市で、青梅から近いと思ったが、細い山道を延々と走り、結構時間がかかった。大岳鍾乳洞入口で受付をし、更に山道を進むと、川沿いに切り開かれたキャンプ場があった。秋川渓谷の上流になる。
焚き火をするには、まだ明るいが、やることもないので、早速取り掛かった。薪を持参したが、火を持たせるため、付近に落ちている枯れ木を集めくべてみた。もうもうと煙たくて、こりゃダメだ!突然頭の中にプラターズの「煙が目にしみる」のメロディが・・・

暗くなってきたと同時にお腹も空いてきた。スーパーで買った特売の黒毛和牛を焼いて食す。こりゃ、旨い!焼肉屋で食べるよりよっぽど旨い。暗闇の中に煌々と燃える焚き火の炎を見ていると、不思議と心が落ち着く。何故だろう?俳優の高倉健や渡哲也も焚き火が好きだったそうだ。彼らが、焚き火をして、酒とタバコを楽しみながら、一人佇む様は絵になるが、オイラが一人焚き火にあたる様は、温泉で暖をとるカピバラに見えるかも?

スーパーのお肉も幾倍美味しさを増す

焼き枯らし: 川で捕った山女魚や岩魚を囲炉裏で長い時間をかけて焼く、昔から山村で行われて来た方法 。

文・撮影:ダボハゼのぺぺ

■ Profile ■
ダボハゼのペペ(だぼはぜのぺぺ)
東京都江戸川区の小岩生まれ。年齢不詳。クラウン、日本シャンソン協会正会員、元・笑い療法士など、七つの顔をもつヴォーカル・パフォーマーとして、福祉施設や老人ホームなどでボランティア活動を行う。シャンソン歌手としてライブにも出演。2010年より「カーボンオフセット・コンサート・アソシエーション」を立ち上げ、地球温暖化防止推進団体へ寄付するためのコンサートを主催する。
公式Facebookページ


御岳やまめの牧場
http://www.yamame-farm.jp/

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