暮らしを彩る
かわいい孫に好かれたい⑤
ベビーパウダーとテンカフン
孫は、こどもと違って育てる責任がないので手放しでかわいいもの。でも、いろいろと、とまどうことも多くて…。
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ベビーパウダーを「つける」派?「つけない」派?
「まあ、おしりが、あせもだらけ。シッカロールはどこなの?」
あかちゃんのおむつを替えている時に、そばで見ていた義母にこんなふうに言われて、とまどうママたちが増えているそうです。
おむつの性能も良くなり、おむつを替える時にベビーパウダーを使わないママも多くなってきて、利用していた世代のママたち(お姑さん)との間に、世代ギャップを生じているようなのです。
ベビーパウダーは、おむつかぶれや、あせも予防のために、皮膚の摩擦を防いで、湿度の高くなるおむつの中の水分や熱を放散させて、快適に保つために使われるスキンケア用品です。
濡れたままの皮膚につけると、粉が固まってしまうので、水分は良くふき取って、パタパタとたくさんつけすぎないようにするのが良いそうです。
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国産初のベビーパウダー
「シッカロール」。
なんの違和感もなく読み流した世代の人と、初めて聞く言葉だと思った人がいると思います。
耳馴染みのある人も、「シッカロール」が、和光堂株式会社のベビーパウダーの商品名(商標登録商品)だということを、ご存知ですか?
国産初のベビーパウダーとして、1906年(明治39年)に発売されたもので、広辞苑にも、その名が掲載されているそうです。
ベビーパウダーと同じような用途で使われるものに、テンカフン(天花粉あるいは天瓜粉)があります。ベビーパウダーのおもな成分はタルクやコーンスターチなどですが、テンカフンは、キカラスウリなどの植物の根から取った粉(デンプン)で、“雪”の別称「天花」から名付けられたそうです。
ベビーパウダーとテンカフンは、介護用品としても使用されていますが、最近では、ベビーパウダーをファンデーションの代わりに使う若い女性たちもいるようです。
文=水楢直見(編集部)
参考ウェブサイト
和光堂株式会社(創業ものがたり「国産初のベビーパウダー“シッカロール”)