暮らしを彩る

乙女心をもう一度
シニア写真館で美しい姿を残す

いくつになっても美しくありたい、それは女性にとって永遠の課題です。そんな願望を叶えてくれるシニア・シルバー向けの写真館があるということで、美しい姿を撮影できる秘密をお聞きしてきました。

えがお写真館

写真提供:えがお写真館

東京都豊島区の「おばあちゃんの原宿」とよばれる巣鴨地蔵通り商店街。その一角にあるのが、シニア・シルバー世代御用達のフォトスタジオ「えがお写真館」です。店内は白を基調とした落ち着いた上品な趣きで、往年の女優さんのような写真がたくさん飾られています。

「これらの写真は、シニアモデルではなく、ご来店いただいた一般のお客さまです」と語る、えがお写真館代表・太田明良さん。

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お客さまのビフォー・アフター例/写真提供:えがお写真館

なぜ、シニア向け写真館なのか

「いま、町の写真館も大手写真館も、キッズ向け、ファミリー向けばかりなので、シニアの方はちょっと気後れしてしまい、入りにくい状況です。そこで、シニアの方が気軽に来ていただけるようにしたのが『えがお写真館』です」。同写真館には、60?90代までのお客さまが来店し、9割以上が女性。都内だけでなく、関東近県、北海道、九州など全国から訪れます。

「遺影」の撮影を目的とされる方も、もちろんいます。ご主人の葬儀の際、手元にいい写真がなく、遺影で苦労したので、自分の時は、子どもたちが困らないようにと撮影にきた方が多いとのこと。

えがお写真館えがお写真館

白を基調とした落ち着いたスタジオの内観/写真提供:えがお写真館

いくつになっても美しくいたい

どなたも撮影前には抵抗感があるようで、お子さんに連れられて来て、最初は渋い表情だったのですが、メイクや撮影が始まると、だんだん明るくなって、最後には、嬉しそうにメイクしたままお帰りになられます」と太田さん。ご主人を亡くされ、気落ちしていた奥様が、自分の変容ぶりに、明るくなって、心が晴れて元気になられた例もあるそうです。「いくつになっても美しくいたい」、美しくなることが、気持ちの活力に繋がるようです。

えがお写真館

プロの手によって、見違えるようなメイクに/写真提供:えがお写真館

プロ集団だからこそ美しさを引き出せる

デジタルカメラの性能が向上し、だれでも簡単に撮れそうな気がしますが、むしろリアルに撮れてしまう分、目元のシワ、影、化粧浮きなどが如実に写されてしまいます。ファッションやエディトリアルなど幅広い経験を積んだメイク、照明、撮影のプロ集団だからこそ、年齢に合わせた美しさを引き出せるのかもしれません。

「えがお写真館」では、撮影したお客様に、後日、担当したスタッフが手書きの手紙を送り、それをきっかけに、また来店される方もいらっしゃるそうです。撮影だけでなく、こうした信頼関係も人気の秘密なのかしれません。

「遺影」として考えず、自分の美しい姿を残す。一度、シニア専門の写真館で、ひさびさに乙女心をときめかせながら、自分自身に投資してみてはいかがでしょうか?

文・写真=弓削ヒズミ(編集部)2016年7月取材


えがお写真館
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨4丁目22-26 光マンション1階
電話番号:03-5944-5737
営業時間:10:00?19:00(不定休)

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