社会の知識を学ぶ
ヘルプマークが全国共通マークに
東京都が作成して、普及を図っていた「ヘルプマーク」が全国共通マークになりました。ヘルプマークを見たときは、どのような行動をとるのがいいのでしょうか。
イメージ
東京発「ヘルプマーク」が全国共通マークに
「ヘルプマーク」とは、義足や人工関節を使用している人、内部障害や難病の人、または妊娠初期の人など、援助や配慮を必要としている人が、周囲の人に配慮を必要としていることを知らせ、援助を得やすくなるよう、東京都が作成したマークです。
ヘルプマーク
平成24年から、普及活動が行われ、平成29年7月20日にJIS Z8210(案内用図記号)に登録されました。これでヘルプマークは全国共通のマークとなり、今後、全国で、このマークを見かける機会が増えてくると思われます。
関連記事=2016年9月23日掲載『最近、車内の優先席で見かける「ヘルプマーク」って何だ?』
ヘルプマークを身に着けた方を見かけたら
では、このマークを着けている人を見かけたら、どうすればいいのでしょう。
●電車・バスの中で、 席をお譲りください。
外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。
●駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします。
交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。
●災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。
視覚障害者や聴覚障害者等の状況把握が難しい方、肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。
世の中には、いろいろな人がいることを認識しながら、譲り、譲られ、お互いに助け合うことが大切です。この機会に、ヘルプマークのことを覚えておきましょう。
文=弓削ヒズミ(編集部)2017年10月