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【緊急事態宣言】自粛延長でも家族や孫と会える方法と便利なツール特集
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が5月31日まで延長されました。今年のGWも外出規制となり、しばらく家族や孫と会えていない方も多いのではないでしょうか。 この記事では緊急事態宣言中でも家族や孫と会える新しい方法と便利なツールをご紹介します。
1.オンラインで家族や孫と楽しむ
2.オンライン帰省の方法と便利なツール
①LINE(ライン)
②zoom(ズーム)
③Skype(スカイプ)
④たくのむ
⑤Google・Duo(グーグルデューオ)
⑥Messenger(メッセンジャー)
3.孫の動画が届く「まごチャンネル」
4.番外編~写真でつながるSNS「ZUISO」
1.オンラインで家族や孫と楽しむ
緊急事態宣言が延長され外出自粛が長引く中で推奨されているのが、ズームやスカイプといったツールを使ったやり取りです。スカイプやフェイスブックなど、多くの会社がオンラインの複数人数でのビデオ通話の機能を続々と開発しております。安倍首相も会見で「オンライン帰省」を呼び掛けていました。
オンライン帰省の良いところは家族や孫と声だけでなく、いわゆるテレビ電話のように顔を見て会話が出来ることです。もちろん直接会うわけではないので交通費もかかりません。ネット環境さえ整っていれば場所を選ばずにコミュニケーションが取れるので便利です。
やはり可愛い孫とは顔を見て話したいもの。最近では使い方も簡単になっていますので、ぜひチャレンジしてみましょう。
(2020年5月3日現在、各ツールの機能は次々改善されている可能性はあります)
2.オンライン帰省の方法と便利なツール
最近では専用アプリのインストールやアカウント登録をしなくても、インターネットの環境さえあればすぐに「オンライン帰省」が可能なツールも増えてきました。
専用アプリやツールが必要で、設定が苦手な方はパソコンが得意な知り合いに設定方法を教えてもらいましょう。
こうしたアプリやツールはオンライン帰省だけでなく、仲間同士の交流や福祉介護の関係者との連絡にも役立ちます。この機会にインストールすることをおすすめします。
①LINE(ライン)
ビデオ通話を楽しむ手段としてお手軽なのが「LINE」です。日常的に利用している方も多いのではないでしょうか。
最も簡単なのは、いつもの通話を「ビデオ通話」に変えて利用すること。慣れてきたら「家族のグループライン」を作成してみましょう。
LINEではスマホは4人まで、パソコン上の顔表示は16人まで可能です。例えばオンラインで家族の誕生日会など行ってみてはどうでしょう。
※ただし、LINEはスマートフォンで利用することを主に作られたアプリです。スマートフォンと同じ番号を使ってPC版でログインすると、環境によっては、対応してなかったり、スマートフォンの中のLINEの情報が消えるなど、PC版の使い勝手は、他のアプリの方がいいので、PCでやりたい方は他のアプリをお勧めします。
今回は以下の3つのポイントで評価してみました。
簡単(インストールや使い方)…★★★★★
電波(通信や映像・音声状況)…★★★
楽しさ(背景変更など) …★★★★
②Zoom(ズーム)
zoomは「テレワーク」や「飲み会」でも話題になっていますね。一度は名前を聞いた事があるのではないでしょうか。
利用方法は家族の代表者がアカウントを作って、トークルームのURLとID、パスワードをみんなに送ればOKです。
気をつけるべき点としては、パソコンに慣れていない方は少々設定に手間取るかも。とくに初めて利用する場合は得意な人に教えてもらいましょう。
お孫さんのご両親、娘さんや息子さんがホストとなって、アカウントとURLを作成してもらって、自分はアクセスするだけ、というのがいいでしょう。
Zoomは音声や画質が良いので利用者が増えています。しかも100人までビデオ通話ができるのは驚きです。ただし無料のアカウントでの通話は40分間。無制限で使うには有料会員にならなければいけません。
簡単…★★★
電波…★★★★
楽しさ…★★★★
③Skype(スカイプ)
Skype は、オンラインチャットツールとして国内外で長く使われています。 シニアの方には使い慣れた方も多いのではないでしょうか。
良い点としては無料で使えること。時間制限がないこと。使い方が簡単であることが挙げられます。グループ画面を利用すればビデオ録画なども全員に見せることができます。
スカイプでは、これまで参加者全員がアカウントを作る必要がありましたが、4月7日から「会議」機能が追加され、Zoomなどと同様にアカウント作成やインストールなしでも参加できるようになりました。
デメリットとしては人数が増えるにつれて通信量が多くなり、不安定になることがあります。
簡単…★★★
電波…★★★
楽しさ…★★
④たくのむ
その名の通り、オンラインで飲み会をするサービスです。もちろんお酒を飲まなくても家族で活用できるので上手に使ってみましょう。
良い点は、面倒なアカウントや会員登録をしなくても使えること。そして顔や背景を加工できるので部屋の片づけなどしなくても大丈夫です。
通常は7人以上は有料ですが、現在(5/3時点)は12人まで無料です。
使い方は「飲み会ルーム」を無料で作成して一緒に飲みたい(会話したい)人と共有。あとはワイワイと盛り上がるだけです。
※推奨環境がパソコン及びios13以上、android10以上が必要です。
簡単…★★★★★
電波…★★★★
楽しさ…★★★★
⑤Google Duo (グーグル・デューオ)
こちらはグーグルが提供するビデオ通話アプリです。利用するためには電話番号とSMS(ショートメッセージ)を受信できるスマホが必要になります。
利用方法は、連絡先に登録されている相手にビデオ通話を発信だけです。ビデオ通話中に自分の映像を移動したりできます。
通話は暗号化されるために安全ですが、少々使いこなすには時間がかかるかもしれません。
簡単…★★
電波…★★★★
楽しさ…★★
⑥Messenger(メッセンジャー)・Messenger Rooms(めっせんじゃーるー【メッセンジャーッセンジャールームズ)
既にFacebookアカウントを持っている方は新しくアカウントを作成する必要がないので、始めやすいでしょう。(Facebookのメッセージ欄から通話もできますが Messengerアプリをインストールするとより簡単に通話やメッセージの送受信ができます。)
利用方法はトーク画面からビデオ通話するだけ。グループでビデオ通話をすることも可能です。最大で8人まで参加できます。
※以前はFacebookのアカウントを持っていなくても、
M essengerを利用することができましたが、現在はFacebookのアカウントを持っている必要があります。
また、4月24日(米時間)米Facebook社より、「Messenger RoomsというZoomに似たような機能を持つアプリが開発されたと発表がありました。こちらは従来のMessengerとは違い、アカウント作成やアプリのインストールが不要でセキュリティやプライシーに於いても配慮しているとのこと。バーチャル背景や画像加工ができる機能も備わっており、日本への導入が期待されます。
簡単…★★★★
電波…★★★★
楽しさ…★★
3.孫の動画が届く「まごチャンネル」
遠く離れて暮らす孫の姿をテレビで見ることができるのが「まごチャンネル」です。
事前に契約や専用の機械が必要ですが、接続は簡単で、動画を送る家族はスマホの専用アプリ、受け取る側は専用の機械をテレビにつなぐだけです。
まずスマホの専用カメラアプリで撮影した動画や写真を、そのまま帰省先のテレビへと自動配信します。すると実家のおじいちゃん、おばあちゃんはいつでも好きな時に家族や孫の姿をテレビで見ることが出来ます。
オンライン帰省だけでは物足りない方におすすめです。
【過去に紹介した内容】
4.番外編~写真でつながるSNS「ZUISO」 ~
「ZUISO」(随想) は日常を綴った写真日記や共通の話題をテーマに交流を深められる、エイジレスライフを目的とした日本初の写真SNSです。会員登録(無料)すれば、PC・スマホ・タブレットで写真を通じたオンライン交流を楽しむことが出来ます。
自宅にいながら日常の些細なことや大切な場所などをアップすることができます。外出自粛を受けて孫と会えない方は、SNSに思い出の写真や庭先のお花の写真などを投稿してみてはいかがでしょう。
6月には「おうちであじさい」というタイトルの、あじさいの写真を投稿するイベントを企画中です。5月11日まで行われた「おうちでお花見」は、今年お花見ができなかった方などに、自宅にいながら日本全国津々浦々のお花見を楽しめるオンラインイベントとして、大好評でした。
「オンライン帰省」ツール比較
今回は、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言の延長を受け、家にいながら家族や孫と会うことのできるオンラインツールを中心に紹介しました。
今、大切な人と会えないストレスを抱えている方も多いと思います。こうした時こそ、新しいツールを活用して柔軟に対応する姿勢が必要なのかもしれません。
文=大屋覚
■ Profile ■
大屋覚(ライター/放送作家)
テレビや書籍、Webマガジンを中心に活動中。医療・福祉・介護分野を中心に取材や執筆を行う。NHK、民放キー局の情報・スポーツ番組も手がける。早稲田大学・同大学院修了。