健康な体づくり

《コラム》ダボハゼ見聞記 第14回『ワクチン接種てんやわんや』

七つの顔をもつヴォーカル・パフォーマー、ダボハゼのぺぺさんが、好奇心の赴くまま、自ら見て、聞いて、体験したことを、シニア世代の本音として、また団塊世代の視点で綴る不定期連載コラムです。今回のテーマは、『ワクチン接種てんやわんや』。

4回目の緊急事態宣言

東京に4回目の”緊急事態宣言”が7月12日発令された。新型コロナウイルスは衰えを知らず、その勢いは増すばかりだ。しかも、23日にはオリンピックが開催される。組織委員会は、地方を除いて無観客試合にすることとしているが、海外からの選手、関係者が続々と入国し、選手などの感染者が増え続け、一方でデルタ株などの変異株が入ってきており、心配の種は尽きない。


これに先立ち、最も有効な対策であるワクチン接種が医療従事者、高齢者をまず優先するということで5月から始まった。シニアであるオイラも早速申し込んだ。

予約てんやわんや

オイラが住んでいる江戸川区からワクチン接種券が4月中旬に届いた。
それによると、集団接種の申し込み方法は、インターネットと電話による二通りしかない。インターネットの方が、受付時期が早いということで、まずインターネットで申し込んだ。ところが、回線が繋がらない。5月1日9時からということで、やはり多くの人が集中したのだろう。時間をずらして、やってみたが、ダメ。しかたなく、この日は諦めて、次の日申し込んだら、もう予定数に達したとのこと。ああ!なんてこった!


やむを得ず、後発の電話で申し込むことにした。5月6日9時から受付なので、今度は、スマホのアナログ時計で秒針が丁度9時になるジャストに電話が繋がるよう秒針をみながら、約10秒ほど前に電話をかけた。すると、NTTから只今電話が集中しており、おかけ直し下さいとのアナウンスが!また、ダメか!?その後も何十回とかけ直すも、みんなダメ!繋がらない!そりゃそうだ。

イラスト/イラストAC


皆さん、一刻も早くワクチンを打ちたいと思うのが人情というもの。我も我もと電話口で1番最初にかけようと待機していたのだろう。


結局、集団接種は諦めて、個別接種に申し込もうと思い、いつも定期健康診断を受けている駅前のクリニックに電話してみた。そしたら、一発で繋がった。幸運なことに予約もできるという。ところが、その看護師さんが言うには、接種は7月か8月頃で、いつになるかわからないというではないか!


おいおい!どうなってんのよ!?おまけにその看護師さんから、「お急ぎでしたら区の集団接種の方が早いですよ。」と勧められる始末。またかよ!振り出しに戻ることに・・・。


そうこうするうち、区の2回目の集団接種の時期が決まり、今度こそと思い、集中する最初の日と時間をずらし、執拗に粘り強く電話したら、ようやく予約が取れた。やれやれ。1回目6月27日、2回目7月18日。自転車で15分ほどの小学校が会場だ。とりあえず、予約が取れてほっとした。

ぺぺの戯言

その後政府は、自衛隊による大規模接種を都心で行うことにしたが、並ぶのが嫌いなオイラ、こちらのほうが早いといっても、遠慮した。


しかし、ワクチン接種の予約をするのに、なんでこんなに振り回されなきゃいけないの?そもそも、なんで日本製のワクチンではなく、外国製なんだよ?!
これは、国が危機管理を疎かにしている証左だ。東日本大震災のときも、感じたことだ。予約の時期を公表すれば、開始の時期に集中するのが当たり前だし、それを見越した対策も取らず、皆さん、慌てずにワクチンは十分にあります、
と言うだけじゃ、いかにも能がない。ワクチンの予約制は、任意接種ということから来ていると思うが、これだけのパンデミックを起こした新型コロナウイルスについては、強制接種をすべきだと思う。そうすれば、予約制ではなく、お上からの指定による日時が決められ、国民の申し込みの手間は省ける。あまりにも無策すぎる。


ワクチンに限らず、今回の新型コロナウイルス対策全般に言えることだが、政府は、あまりにも国民の顔色を伺い(人権に重きを置き)すぎることだ。こんなに緊急事態宣言が出れば、狼少年と同じで国民はまたかと思い、いいかげんうんざりしている。ピシッと1発で決めてくれ!!

若いのかな?

イラスト/イラストAC

最後に、ワクチン接種した時のオイラの体調を報告したい。
1回目は、打った当日は、なんともなかった。翌日は多少打った箇所が痛んだ が、それも直ぐに消えた。2回目は、当日と翌日打った腕が痛く、翌日腕が痛くて上がらなかった。また、なんとなく微熱があるような、気怠い感じ。しかし、3日目には、それも消えた。

巷では、若い人ほど副反応があるなんて言われているが、知人が「あたし、 翌日熱が8度も出て、寝込んでいたわ。若いんだわ!」とおっしゃる。 それは、あなた、若いから熱が出たのではなく、知恵熱ならぬボケ熱というものだよ!

文:ダボハゼのぺぺ

※今回接種したワクチンはファイザー製のものになります。
※ワクチンによる副反応や副作用には個人差があります。

■ Profile ■
ダボハゼのペペ(だぼはぜのぺぺ)
東京都江戸川区の小岩生まれ。年齢不詳。クラウン、日本シャンソン協会正会員、元・笑い療法士など、七つの顔をもつヴォーカル・パフォーマーとして、福祉施設や老人ホームなどでボランティア活動を行う。シャンソン歌手としてライブにも出演。2010年より「カーボンオフセット・コンサート・アソシエーション」を立ち上げ、地球温暖化防止推進団体へ寄付するためのコンサートを主催する。
公式Facebookページ

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