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テニス界伝説の試合が映画化『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』

70年代後半から80年代にかけて世界中に巻き起こった「テニスブーム」のなかで、最も注目された、1980年のウィンブルドン決勝戦ビヨン・ボルグ対ジョン・マッケンロー戦が映画化。今年8月下旬にTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開されます。

© AB Svensk Filmindustri 2017

ビヨン・ボルグ対ジョン・マッケンロー、スポーツ史に残る名勝負が映画化

日本国内で起こった第一次テニスブームは、現天皇・皇后陛下が、軽井沢でのテニスをきっかけにご成婚に至ったエピソードからと言われていますが、そこから10数年後、1970年代後半から80年代にかけ、日本をはじめ、世界的なテニスブームが巻き起こりました。ちょうど、いまのシニア世代の皆さんが熱狂していただろう時期です。

当時、20歳の若さで、テニス聖地ウィンブルド初優勝を果たし、冷静沈着で端正な容姿から“氷の男”と呼ばれた「ビヨン・ボルグ」。類稀なる才能を持ちながら、不利な判定に怒り狂って審判に野犬のごとくかみつく“悪童”こと「ジョン・マッケンロー」。テニスに詳しくなくても、この2人のスタープレイヤーの顔と名前は思い浮かぶのではないでしょうか。

© AB Svensk Filmindustri 2017

© AB Svensk Filmindustri 2017

1980年に、ウィンブルドン5連覇を狙う絶対王者ボルク、連覇を阻止すべく現れたマッケンロー、この対極的な両雄がウィンブルドン決勝戦でぶつかり合います。この世界中が固唾を飲んで見守ったスポーツ史に残る名勝負が、今回、映画化されました。

ボルグ役には『ドラゴン・タトゥーの女』の続編(2018年公開予定)に主演として抜擢されたスベリル・グドナソン、マッケンロー役には『トランスフォーマー』シリーズのシャイア・ラブーフ。シャイアは「彼以上に荒くれ者のマッケンローに適した役者はいない!」と各国のメディアが絶賛するほどの迫真の演技を本作で魅せてくれます。とにかく、当時とそっくりな二人の姿に、思わず目を疑ってしまいます。

少年時代から精神と肉体を極限にまで鍛えてきた驚愕の道のりと、頂点に立つ者と追いかける者の孤独と葛藤、そして臨場感が炸裂するカメラワークで魅せる試合シーンは圧巻です。負ければ一瞬ですべてを失うプレッシャー。1ミリの狂いも許さない集中力。生きるか死ぬかの鬼気迫る闘いの表と裏に迫る、白熱のエンタテインメントが遂に上陸。熱狂と興奮の最高潮に、やがて押し寄せるとてつもない感動の実話となっています。

錦織圭、大坂なおみ、海外で活躍する日本人選手の登場で、国内でもテニスへの注目が高まっている今、この伝説の試合を描いた映画を大スクリーンで観てみませんか。8月下旬より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショーです。

文=弓削ヒズミ(編集部)


映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』
公開時期:2018年8月下旬よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ヤヌス・メッツ
出演:シャイア・ラブーフ、スベリル・グドナソン、ステラン・スカルスガルド、ツヴァ・ノヴォトニー、レオ・ボルグ

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