趣味や愉しみ
東京散歩Vol.14/池袋大仏
いま話題になっている東京のスポットやイベントに行き、リポートしていく不定期企画「東京散歩」。今回は、8月25日(土)、仙行寺(豊島区池袋)に造立されたばかりの「池袋大仏」を参拝してきました。都会の真ん中にある大仏様とは、いったいどんなものなのでしょうか。
「池袋大仏」は2018年8月25日(土)に造立された/撮影:弓削ヒズミ
池袋に現れた「浮遊する大仏」
今年2018年4月には、東京・日の出町に造立され「鹿野大仏(ろくやだいぶつ)」は、今夏は、池袋駅近くに現れた「池袋大仏」が話題となっているそうで、編集部としては、大仏だけにほっとけないと、参拝に行きました。
大佛師の渡邊勢山(わたなべせいざん)氏の手による「池袋大仏」/撮影:弓削ヒズミ
「池袋大仏」は、仙行寺(せんぎょうじ)の建て替えに伴い造立されました。大きさ4.6メートル、重さ約1.5トン、総ヒノキの手彫りの大仏です。一番の特徴は、「浮遊する大仏」と呼ばれるように、雲座の下には何もなく、照明の効果も相まって、まるで空中に浮遊しているような姿。見た目が美しく、新しいヒノキの風合いが心穏やかな気持ちにさせてくれます。
やさしい表情の大仏。まだヒノキの芳香が感じられるのは新しい仏像ならでは/撮影:弓削ヒズミ
拝観は、10時00分〜17時00分まで、拝観料は無料。誰でも気軽に参拝できて、撮影も可能です。「池袋大仏」のある南池袋は豊島区役所が移転してきて、新たな街づくりの機運が高まっているエリア。大仏は新しい観光スポットになるかもしれません。
8F建てビルに建て替えられた仙行寺(東京都豊島区南池袋2-20-4)。池袋大仏は1Fに鎮座する。外観だけではわからないが、屋内には墓苑も併設されている/撮影:弓削ヒズミ
仙行寺は「雑司が谷七福神」の「福禄寿」もお祀りしているお寺です。七福神めぐりは通年で行われているので、その一環として、大仏を参拝してみてはいかがでしょう。「池袋大仏」は大都会の中にある心のオアシスのようなスポットでした。
大仏の内部には写経が約8400以上収められている/撮影:弓削ヒズミ
文・写真=弓削ヒズミ(編集部)2018年9月取材
池袋大仏
場 所=東京都豊島区南池袋2-20-4
拝観時間=10時00分〜17時00分(拝観料無料)
交 通=JR線、西武新宿線、東武東上線、東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線「池袋」駅下車徒歩数分