趣味や愉しみ

読者に映画招待券をプレゼント『幽玄』

2019年9月27日(金)~10月17日(木)東劇 ほか 全国 にて 公開されるシネマ歌舞伎『幽玄』に、日頃、ご愛読いただいている皆さんをご招待いたします。歌舞伎の舞台公演を撮影し、映画館でのデジタル上映で楽しんでいただく新しい観劇空間です。俳優の息遣い や衣裳の細やかな刺繍まで見ることができる映像の美しさは生の舞台とはまた異なる、シネマ歌舞伎ならではの魅力です。ご応募をお待ちしています。(東劇のみでご使用いただける招待券となります)

前回の映画試写会プレゼントも大変多くの方にご応募いただきました。ご好評を受けて、再び読者の皆様の中から、ペアで5組の招待券をプレゼントできることとなりました。これも、ご愛読いただいている方々のおかげです。

ご鑑賞いただく作品は、シネマ歌舞伎特別編 『幽玄』です。

美貌、演技力、華を備えた現代歌舞伎屈指の女方、坂東玉三郎が能の代表演目を題材に日本の美・幽玄の世界を描き出します。

坂東玉三郎 挑み続ける新たな境地

現代歌舞伎界の女方最高峰 坂東玉三郎と、世界的に活躍する太鼓芸能集団 鼓童
大ヒット公演『アマテラス』に続く、待望の共演作。

その活躍は歌舞伎界だけ にとどまらず、 映像監督や舞台演出、世界的アーティストたちとのコラボレーションなど様々な形で創造力を発揮してきた玉三郎。本作では、能・歌舞伎という日本の伝統芸能を鼓童の力強い太鼓の響きと融合させ、新たな次元の芸術作品として昇華させました。
また舞台の主演・演出 に加え、映像編集・監修をつとめ、究極の世界観を作り上げています。
さらに本作でしか観られない 、玉三郎と鼓童の軌跡を辿る 特別映像も収録いたします。


■招待券情報
映画館:東劇(東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座」 駅 徒歩1分
日時:2019年 9月29~10月17日の期間内でご鑑賞いただけます。
上映開始時間は東劇HPにてご確認ください。

■招待券の応募方法

専用応募フォームへアクセス
フォームに入力しご送信ください。

招待はがきをお送りするため、住所の記述がない応募は無効です。
応募締め切りは2019年9月23日(月) までの投稿とさせていただきます。
※応募者の中から抽選で5組10名様ご招待いたします。抽選結果は「招待はがき」の発送をもって代えさせていただきます。
※応募していただいた個人情報は、招待はがきの送付のみに利用し、それ以外の目的では利用いたしません。


どうぞ 、ふるって ご応募ください!

文=編集部


■映画情報

演出・出演:坂東玉三郎
出演:太鼓芸能集団 鼓童、花柳壽輔、花柳流舞踊家
振付:花柳壽輔 能楽囃子指導 亀井広忠 能楽指導 津村禮次郎 能管指導 田中傳十郎
音楽アドバイザー:齊藤栄一 美術 前田剛 照明 :増子顕一 音響 内藤博司 舞台監督 穂苅竹洋
製作:松竹/北前船 配給 松竹 協力: Bunkamura テレビ東京 BS テレビ東京
収録公演:平成 29 年 9 月博多座 坂東玉三郎 ×鼓童特別公演

2019年9月27日(金)~10月17日(木)東劇 ほか 全国 にて 公開!

能の代表演目を題材に日本の美・幽玄の世界を描き出す

■あらすじ

『羽衣-はごろも-』
ある春の朝、漁師の白龍が仲間たちと三保の松原に釣りに出る。白龍は松の枝に美しい衣がかかっているのを見つけ、家宝にと持ち帰ろうとする。そこに美しい天女が現れ、衣を返してほしいと頼む。しかし白龍は衣を返そうとしない。嘆き悲しむ天女に、白龍は天人 の舞を見せてくれるなら衣を返そうという。天女は喜び、羽衣を着て 風にのって舞いつづけ、やがて三保の松原から浮島が原へ、富士の高嶺へと舞い上り、大空の霞にまぎれて消えるのだった。

『道成寺-どうじょうじ-』 女人禁制の寺に一人の白拍子が現れ、再興した釣鐘の参詣を強く望む。僧は一度は断るのだが、白拍子のたっての頼みに、境内に入ることを許してしまう。僧から所望され、差し出された烏帽子をつけて、白拍子は舞い始める。そのうち、思えばこの鐘が恨めしいと、鐘の内へ飛び入り、鐘を落としてしまうのだった。実はこの白拍子は、叶わぬ恋の恨みから 、鐘の中に隠れた男を蛇体になって取り殺したという娘の亡霊なのだ った。僧たちが祈り始めると、鐘は元通りに上がり、その下に蛇 がうずくまっていた。僧たちがなおも一心に祈りつづけると、ついに蛇は日高川に飛び込んでしまう。

『石橋-しゃっきょう-』 一人の法師が唐・天竺に渡り仏寺や霊地を巡る中、中国山西省の清涼山で有名な石橋にたどり着く。やがて文殊菩薩の使いの獅子が姿を現す。獅子は美しく咲き乱れる牡丹の花と 戯れるように勇壮に舞い遊び、御代の千秋万歳を寿いで舞い納め、獅子の座に納まるのだった。

映画『幽玄』のシーンより / 写真:岡本隆史 ©

進化を続ける打楽器集団 鼓童と玉三郎が挑む 、 深遠な能の世界。

鉢巻きに半纏姿で、汗を飛ばしながら大太鼓を乱れ打つ。いまや数多く存在する太鼓グループの先駆けである鼓童のイメージは、そんなところかもしれない。佐渡の鬼太鼓座からスタートし、 1981 年にベルリンでデビューした鼓童は、確かに 30 年以上にわたって、和太鼓の魅力を世界中に伝えてきた。その基本ポリシーに変わりはないのだけれど、 21 世紀を迎え、坂東玉三郎が演出(および出演)に携わるようになってからは、太鼓との向き合い方に変化が生じている。
玉三郎が目指すのは、ひとことで言えば、「太鼓をどこまで芸術に高められるか」。樹木と牛の革で作られた原始的な楽器を力任せに叩くのではなく、精密な構造の西洋楽器と変わらない繊細さで扱い、楽器としての太鼓の可能性を、真摯かつ自由に探求する姿勢を、前面に打ち出したのだ。さらに、作品全体に起承転結の流れをつくり、ひと続きのドラマとして、舞台をとらえるようにもなった。
『幽玄』は、こうして精巧な技術と豊かな表現力を身につけた、現在の鼓童だからこそ可能な、能の世界をテーマにしている。能は、舞と謡を担うシテ方と、能管(笛)・小鼓・大鼓・太鼓を奏する囃子方などによって構成される、
研ぎ澄まされた古典芸術の最高峰。この様式的な世界に、鼓童は、能の囃子と似ているようで異なる自分たちの太鼓や笛で挑み、演奏しながら自ら謡うという。能を歌舞伎化した舞踊の代表作をいくつも持つ玉三郎が、構成・演出だけでなく、舞い手として出演するのも、愉悦の極みだ。世阿弥の終焉の地であり、江戸時代に独自の能文化 が発展した佐渡を本拠にする鼓童が、そのルーツに正面から向き合う最新作だ。
文・伊達なつめ
(鼓童オフィシャル HP 公演紹介 ページより)

■ 太鼓芸能集団 鼓童 とは
新潟県佐渡島を拠点とし、 和太鼓を中心に、和楽器・唄・踊りなど 伝統 芸能の新しい境地を切り拓くべく精力的な活動を行っている太鼓芸能集団。約 40 年前に「太鼓」という新たな舞台ジャンルを確立、以来、 常に パイオニアとして太鼓界をリードしてきた。 1984 年より「ひとつの地球」をテーマに始めた世界ツアーは、現在までに世界 50 の国と地域で 6000 回を超える公演を行っている 。 2012 年より 2016 年まで坂東玉三郎を芸術監督に招聘、常に新しい創造活動に挑戦している。

写真:岡本隆史

■シネマ歌舞伎とは
歌舞伎の舞台公演を撮影し、映画館でのデジタル上映で楽しんでいただく新しい観劇空間です。俳優の息遣いや衣裳の細やかな刺繍まで見ることができる映像の美しさは生の舞台とはまた異なる、シネマ歌舞伎ならではの魅力です。サウンドも、映画館のダイナミックな音響で舞台の臨場感を立体的に再現しています。歌舞伎の持つ本来の面白さ、美しさ、そして心を打つ感動の場面の数々を分かりやすく、身近に感じてもらいたいという願いのもと、2005 年 1 月に第一弾『野田版 鼠小僧』を公開。当時は珍しいデジタルシネマを使った映画以外のコンテンツとして、また『デジタル』と『歌舞伎』という一見相反する要素の組み合わせに大きな反響を呼びました。

下へ続く
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