健康な体づくり

気になる書籍『肩・腰・ひざの慢性痛は痛みの専門医ペインクリニックで治す』

肩・腰・ひざなどに慢性的な痛みを持っていても、もう歳だから仕方がない、この痛みとは一生の付き合いだと諦めていませんか。そうした「慢性痛」の改善方法について、くわしく解説している書籍『肩・腰・ひざの慢性痛は痛みの専門医ペインクリニックで治す』(日東書院本社)をご紹介します。

イメージ/撮影:爺ちゃん婆ちゃん.com編集部

慢性痛は治療すべき病気

日本では、4人に1人が、腰痛やひざ関節痛、頭痛などの慢性的な痛みに悩まされているそうです。シニア世代、シニア予備世代にとって、同じような悩みを持つ人も多いことでしょう。「歳だから仕方ない」と諦めてしまいそうですが、その慢性的な痛みにも治療法があるようです。

近年、慢性的な「痛み」は「病気」として捉えられ、「ペインクリニック」という慢性痛の治療を専門に行う診療科もあります。あまり聴きなれない診療科ですが、すでに大学病院などの大きな病院では設置され、ペインクリニックに特化した開業医も増えてきています。

慢性的な痛みは我慢せず、治すことを考えましょう。

《参考》一般社団法人 日本ペインクリニック学会

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イメージ/写真:素材辞典

ペインクリニックでは、どんな診療が

『肩・腰・ひざの慢性痛は痛みの専門医ペインクリニックで治す』では、1章をつかい、痛みが慢性化しやすい病気を紹介しています。まず、自分の抱えている慢性的な痛みが、何の病気なのか、手がかりを探ることができます。

次章では、ペインクリニックでは、どのような診療が行われているのか、痛みの度合いを表す「評価スケール」や治療方法などについて紹介されていて、診療前の参考になります。また、巻末に付いている、自分の痛みを管理する「痛み日記シート」は、日頃からチェックしておけば、治療記録として役立つことでしょう。

専門医への相談のほかに、運動や食事、毎日の生活習慣を見直すことで、痛みの予防・緩和につながる痛み管理法についても紹介されています。なかでも、おもしろかったのは、寝返りを促すストレッチ運動。寝返りを打つことで、体の歪みをリセットしたり、全身の血行を促したり、寝返りの回数も大切だそうです。

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『肩・腰・ひざの慢性痛は痛みの専門医ペインクリニックで治す』/画像提供:日東書院本社

「なんとなく痛いのが続いてる状況」というのは、生活していてストレスが溜まるものです。痛みと共に気分をスッキリさせるためにも、ぜひ、一度、本書を読んでみてはいかがでしょう。自分に合った慢性痛解消のヒントがあるかもしれません。

文=弓削ヒズミ(編集部)


【書籍紹介】
『肩・腰・ひざの慢性痛は痛みの専門医ペインクリニックで治す』
監修:小川節郎/編著:小林架寿恵/発行:日東書院本社/定価:1,200円+税

【主な内容】
序章 痛みは治療できる病気
痛みは病気。人にはわかってもらえない痛みも、治療できる時代になった

第1章 慢性痛の正体に迫る!
痛みが長引くのはなぜ? 怒りを抱えていると痛みが慢性化する?

第2章 痛みが慢性化しやすい病気
頭や首、肩、腰、ひざの痛みを長引かせる病気とは?

第3章 つらい慢性痛はペインクリニックで治す!
ペインクリニックでは、痛みを「異常なし」と片づけることは決してない

第4章 自分でできる!痛みの管理法
痛みを悪化させないためには、がまんしない、血流改善、肥満予防

第5章 私はこうして慢性痛を克服した!
患者さんの痛みの事例とペインクリニックでの治療法、痛みの自己管理法を紹介

付録/自分で痛みを管理する「痛み日記シート」

下へ続く
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