趣味や愉しみ

東京散歩 Vol.10/湯島天神 梅まつり

いま話題になっている東京のスポットやイベントに行き、リポートしていく不定期企画「東京散歩」。今回は2月8日〜3日8日まで湯島天神(湯島天満宮)で行われている「湯島天神 梅まつり」に行ってきました。白や紅の可憐な花が咲き、梅の香りが漂う境内、東京の春を告げる風物詩を見に行きませんか。

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「第61回 湯島天神 梅まつり」2018年2月8日(木)〜3月8日(木)まで開催/撮影:弓削ヒズミ

梅まつりで一足早い春を感じる

江戸の頃から庶民に親しまれ、都内でも屈指の梅の名所として知られる湯島天神(湯島天満宮)では、2月8日(木)〜3日8日(木)の間、梅まつりが開催されます。境内には、白梅を中心に約300本の梅があり、「湯島の白梅」とも呼ばれています。

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取材時2月8日時点では、数本の早咲きの梅が見事に咲いていた/撮影:弓削ヒズミ

取材した2月8日時点では、早咲きの梅が何本かきれいな花を咲かせていましたが、全体的には、まだ、つぼみの状態が多く、見ごろは15日以降といった感じでした。咲き始めでも、小春日和のなか、梅の香りがほのかに漂っていましたので、春を先取りしたい人にはおすすめです。

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学問の神様・菅原道真公は幼い頃から梅の花を好んでいたとされ、梅を詠んだ和歌も多い。「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春をわするな」は、あらぬ罪で太宰府に左遷させられた際に詠んだ歌といわれています/撮影:弓削ヒズミ

いまは受験シーズンということで、学問の神様・菅原道真公を祀っている湯島天神には、梅見客のほかに、合格祈願の学生や家族らの姿も多く、境内はとても賑わいます。例年、期間中には40万人ほどが訪れるそうです。

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受験シーズン真っ只中、合格祈願の参拝客も多い。梅の鑑賞を楽しんだら、進学・進級を迎えるお孫さん向けに、学業成就のお守りやお札などを購入してみてはいかが?/撮影:弓削ヒズミ

土日祝日には、カラオケコンクールや物産展、神楽、日本舞踊、講談、ダンスなどの奉納演芸と、催しが用意されています。なかでも、おすすめは日曜日に梅園で行われる「野点(のだて)」です。梅の花を見上げながら、お茶を楽しむなんて、とても風流。また、梅まつりの期間は、ライトアップも行われ、昼とは違った梅の魅力を見つけられそうです。

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日本の春の花といえば、梅よりも桜の方がイメージ強いが、桜の鑑賞が広まったのは平安時代以降で、それ以前の奈良時代には、梅の方が好かれていたという/撮影:弓削ヒズミ

一足早い春の訪れを感じに、梅まつりに行ってみましょう。

文・写真=弓削ヒズミ(編集部)2018年2月8日取材


湯島天神 梅まつり
期間=2018年2月8日(木)〜3月8日(木)
時間=午前8時00分〜午後7時30分
会場=湯島天満宮(東京都文京区湯島3-30-1)
交通=
東京メトロ千代田線「湯島」駅より徒歩約2分、
東京メトロ銀座線「上野広小路」駅より徒歩約5分
東京メトロ丸の内線、都営地下鉄大江戸線「本郷三丁目」駅より徒歩約10分
JR山手線・京浜東北線「御徒町」駅より徒歩約8分
都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」駅より徒歩約5分

 

※会場へは公共の電車・バスなどをご利用ください。

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