趣味や愉しみ
期間限定デジタル配信決定!《シニア・シネマ・リコメンド Vol.3》
『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』
エミール・クストリッツァ監督の最新作『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』は、緊急事態宣言を受け全国的に多くの劇場が休館となり、上映が難しくなりました。しかし本作の公式ツイッターには日本の政治の現状を憂うつぶやきもみられ、「今こそ観て欲しい」と期間限定デジタル配信が決定しました。
シニアの方に、編集部が独断で選んだ映画をご紹介するシリーズ《シニア・シネマ・リコメンド 》。今回は2016年に来日し、話題になった南米ウルグアイの第40代大統領ホセ・ムヒカのドキュメンタリー映画『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』です。
「今こそ観て欲しい」映画。期間限定デジタル配信決定!
本作の公式ツイッターには日本の政治の現状を憂うつぶやきもみられ、 「ムヒカのような人にこそ政治を任せるべき」「日本の政治家も見習え」との声も寄せられました。 国民たちに熱烈に愛され、ノーベル平和賞に2度もノミネートされた 南米ウルグアイの第40代大統領ホセ・ムヒカのドキュメンタリーを「今こそ観てほしい」と、 配給アルバトロス・フィルムが各動画配信サイトにて期間限定デジタル配信を決断。 収入の大半を寄付し、国民の生活のために自己犠牲をいとわず、 予想外の政策を打ち出すムヒカの姿は、コロナ禍の真っ只中にいる私たちの胸に熱く響くでしょう。
配信期間:2020年5月8日(金)~9月1日(火)
価格:1500円(税込)
配信サービス一覧: TSUTAYA TV / Rakuten TV / ひかり TV / GYAO! ストア / DMM 動画 / ビデオマーケット/ COCORO VIDEO / music.jp
「人口345万人、人より牛が多い南米の小国ウルグアイから飛び出した世界でいちばん貧しい大統領ホセ・ムヒカのドキュメンタリー 」
収入の大半を貧しい人々のために寄付し、職務の合間にはトラクターに乗って農業に勤しむ。風変わりだけど自然体で大統領という重責を担った、南米ウルグアイの第40代大統領ホセ・ムヒカ。「世界で一番貧しい大統領」と全世界から注目を浴びるようになったのは、2012年のリオデジャネイロでのスピーチだった。まん丸な体とやさしい瞳のムヒカから放たれたのは、環境危機を引き起こしている真の原因は、消費至上主義であるという鋭くも真っ当な指摘。経済発展は必ずしも人類の幸福に結びついておらず、むしろ経済格差が広がり続ける現状を憂い、怒り、よりよい未来に向けて行動を起こせと呼びかけたのだ。このスピーチは世界中に感動を与え、ムヒカは2013年、14年とノーベル平和賞にノミネート、日本でも多数の本が出版され2016年には初来日を果たした。
ムヒカを尊敬する映画監督エミール・クストリッツァがその功績と意外すぎる過去を掘り起こす!
国民のより良い生活のために自己犠牲をいとわず、予想外の政策を打ち出すムヒカ。そんな姿に憧れる映画監督がいた。それは故郷ユーゴスラビアの混沌とした時代と庶民をパワフルに描き、世界三大映画祭で絶賛された名匠エミール・クストリッツァだ。民族や宗教の対立が故郷を引き裂く悲劇に巻き込まれたクストリッツァは、トラクターに乗る大統領の存在を知り、「世界でただ1人腐敗していない政治家だ」と直感。2014年からムヒカの撮影を開始し、大統領としての任期満了する感動の瞬間までをカメラに収めた。極貧家庭に育ち、左翼ゲリラとして権力と戦い、愛するパートナーと離ればなれの苛烈な拘留生活を経て、大統領として国民に愛されたムヒカ。波乱万丈の人生が終盤にさしかかった彼が語る言葉に、今こそ耳を傾けたい。
映画『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』予告編(C)CAPITAL INTELECTUAL S.Aアイコンのようなチャーミングで愛くるしい顔の持ち主、通称ペペことホセ・ムヒカ。とてもゲリラ活動を行い、13年も刑務所で苛烈な拘留生活をしていたような人物には見えない。いやいや、人並みならぬ紆余曲折した人生があったからこそ味わい深~いこの表情が生まれるのではないか。ペペ本人もその刑務所生活がなければ今の自分はないと語っている。今はショッピングセンターに様変わりした、かつて自分が収容された刑務所を訪れ冗談を言えてしまうのも大きな心と小さなポケットの持ち主である彼ならではのこと。彼と彼の妻ルシア・トポランスキー、2人のやりとりも目を離せない。文書偽造の仕事をしていた時の話をするときの彼女のドヤ顔。質問に答える度に交わされる2人の間で無言で語られる愛は、昨日今日で培われるものではない。(編集部)
『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』は2020年 3月27日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて公開
※公開情報は公式サイトより、ご確認ください。
各界著名人が大絶賛!
ねずみ小僧が大統領に。まるで映画みたいじゃないか!
――山本太郎(れいわ新選組代表)
大統領になっても金は貧困層に譲り、トラクターで畑を耕すムヒカのゲリラ時代の話。 「国民に選ばれた者は、国民と同じ暮らしをするべきだ」という言葉など、本物の政治家の姿を音楽と共に伝える!
――いとうせいこう(作家・クリエーター)
ホセ・ムヒカさん!本当に可愛い人!激しい戦いの日々があったからこそ、畑を耕しながらの彼のシンプルな暮らしぶりが感動的です。
――加藤登紀子(歌手)
鬼才・クストリッツァが彼に魅了された理由がわかった。 まるで劇映画のように波乱万丈で絵空事のような理想論が実践される現代のお伽話。 そして、左翼ゲリラの同志から大統領と副大統領にまで登りつめた夫婦の物語でもある。
――水道橋博士(お笑い芸人・タレント)
力ある瞳は、慈しみそのもの。表面は凪いでいても、深部は静かに燃える炎だ。 彼の信念と願いは、私たちが歩む道をはるかに照らす。
――生方ななえ(モデル)
政治家が主人公なのに、流れ出す音楽がどれも最高。ムヒカ大統領もウルグアイの人たちも、そしてクストリッツァ監督も、たたずまいと風貌が素敵すぎる。こんな「政治映画」は観たことなかった。
――佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
「人類に必要なのは命を愛するための投資」この信念を貫いたムヒカ夫妻の愛と政治闘争の日々を、現在を生きるすべての人に届けたい。
――増田ユリヤ(ジャーナリスト)
ホセ・ムヒカのような生き方を直接真似することはできないだろう。 しかし、いま日本で政治に携わっている人や、これから政治の世界に入ろうとしている人は、この映画を観てから自分の姿が映った鏡を見るべきだ。
――綿井健陽(ジャーナリスト・映画監督)
監督:エミール・クストリッツァ『アンダーグラウンド』『オン・ザ・ミルキー・ロード』
出演:ホセ・ムヒカ、ルシア・トポランスキー
2018年/アルゼンチン・ウルグアイ・セルビア映画/スペイン語/ビスタ/5.1ch/74分
原題:El Pepe, Una Vida Suprema
(C)CAPITAL INTELECTUAL S.A, RASTA INTERNATIONAL, MOE
配給:アルバトロス・フィルム