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《シニア・シネマ・リコメンド vol.4》
『猿の惑星:創世記』監督最新作『囚われた国家』

シニアの方に、編集部が独断と選んだ映画をご紹介するシリーズ《シニア・シネマ・リコメンド 》。今回は『猿の惑星:創世記』監督最新作【地球外⽣命体】の⽀配下、レジスタンスたちの徹底抗戦を描く近未来SF サスペンス映画『囚われた国家』です。

© 2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.

『第9地区』『メッセージ』に続く、衝撃の社会派SF問題作!

地球外生命体による侵略から9年後の2027年、シカゴ。制圧された アメリカ政府は“統治者”と呼ばれるエイリアンの管理下に置かれ、完全支配されていた。“犯罪の事前抑止”の名の下に、全市民の身体に は G P S が埋め込まれ、死ぬまで監視、ルールを犯したものは地球外 に追放されるという“囚われた国家”。市民の貧富の差はかつてない ほど拡大し、街は荒廃。この狂った状況を打ち破り、自由を取り戻す ため密かに結成されたレジスタンス・グループは、市内スタジアムで 開催される“統治者”による団結集会への爆弾テロを計画するが―。

映画『囚われた国家』のシーンより/© 2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.

製作・監督・脚本は、大ヒット作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(11)を手掛けた鬼才、ルパート・ワイアット。『アルジェの 戦い』(66)、『影の軍隊』(69)を手本に、複雑なテロ計画の連絡~準備~決行のプロセスを緻密かつ緊張感たっぷりに描き上げた。また、主要キャラクターそれぞれが主人公ともいえる本作では、“統治者”に忠誠を誓うシカゴ警察特捜司令 官“マリガン”役を『10 クローバーフィールド・レーン』や『モンスターズ・インク』のサリーの吹き替えの声でお馴染みのジョン・グッドマン、行方不明となってしまったレジスタンスのリーダーの兄 “ラファエル”(ジョナサン・メジャース(『荒野の誓 い』『ホワイト・ボーイ・リック』)を探し続ける“ガブリエル”役をアシュトン・サンダース(『ムーンライト』『イコライザー2』)が 演じるほか、娼館の妖艶な女主人をヴェラ・ファーミガ(『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞助演女優賞ノミネート)が 務めるなど、実力派キャスト陣の個性を活かした豪華アンサンブルも見どころです!

映画『囚われた国家』予告編

編集部感想

完全統治国家の中で混乱する人々。支配下の中で国家や情報を信じ命令に従うか、疑い抗いてわずかな希望に望みをかけるか。抗ったものが救われる保証はどこにもないがレジスタンスたちは正義を追求する。いつの時代もそれが革命家たちの使命。安全な生活があると言われているミシガン湖の対岸は、かつて「地上の楽園」と称され渡ったが故に地獄の日々を送るはめになった人々のようになるのではないか。あたりまえと思っている暮らしは実は創られたものかもしれない。映画では制圧のきっかけはエイリアンだったが、もっと身近なものがきっかけで現代社会にも起こるかもしれない。いや、普段何気なく暮らしている日常も誰かの支配下にあるのかもしれない。この映画はサイエンス・フィクション・サスペンスだが、かなりフィクション性が高い映画な気がした。
ちょうど今の世界では「COVID-19 」ウィルスの感染拡大により混乱とそれにまつわる嘘や誠の様々な情報が行き交っている。判断を誤ると死に至る可能性もある。自分の選ぶ道を、知恵を使って慎重に考えるべきと思わされた。

4月3日(金)よりイオンシネマほか全国公開

※公開日程や上映劇場は新型コロナウィルスの影響で予定が変更になる可能性がございます。詳しくは公式HPや劇場HPをご覧ください。

映画『囚われた国家』ポスター/© 2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.

製作・監督・脚本:ルパート・ワイアット(『猿の惑星:創世記』)
出演:ジョン・グッドマン、アシュトン・サンダース、ジョナサン・メジャース、ヴェラ・ファーミガ
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2019 年|アメリカ|英語|カラー|スコープサイズ|5.1ch|上映時間:1 時間49 分|⽇本語字幕:チオキ真理|原題:CAPTIVE STATE|映倫:G⼀般
配給:キノフィルムズ
公式HP:http://captive-state.jp
公式Twitter:https://twitter.com/CaptiveState_jp
公式Facebook:https://facebook.com/CaptiveState.jp

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