社会の知識を学ぶ
はじめてみようシニアからのパソコン
第1回「マウス操作」
シニア世代にはパソコンに苦手意識を持つ人が多くいます。そこで「はじめてみようシニアからのパソコン」という連載をスタートさせました。シニアがパソコン操作で苦手としているようなことを取り上げ、その解決策をご紹介。アドバイスしてくれるのはインターネット上のパソコン教室「シニアのパソコン.com」です。
イメージ/写真:無料写真素材 写真AC
「はじめてみようシニアからのパソコン」の第1回のテーマは「マウス操作」です。「シニアのパソコン.com」の管理人さんにアドバイスをしてもらいましょう。
第1回「マウス操作」
パソコンを使っているなかで、困ることといえば「マウス操作」があげられます。
- ・ご自分の思うように画面のマウスポインタが動かない。
- ・クリックしようとしたら、意図しない別のところを押してしまった。
- ・マウスポインタを見失ってしまうことが多い。
こうした失敗は誰でも一度はご経験があると思います。
「高齢だから?」
「いいえ、そんなことはありません」
そもそもパソコンが普及したのは、インターネットの機能が強化されたWindows98の登場以降、家庭用に身近なものとして販売されてからです。
Windows98の登場以降、インターネットの利用者が増えはじめました。
それから企業や個人のウェブサイトなどのコンテンツが豊富になり、パソコンはさらに魅力的なもとになりました。
ブロードバンド(インターネット)の普及と、それによるパソコンの低下価格化も後押ししていると思われます。
ですから、ご年配の方が安心して、便利に使えることが技術進歩であると考えられます。
マウスを使う時は、肩の力を抜いて軽く握りましょう。力んで握ると疲れやすく、また肩こりなどの原因にもなるので注意/写真:無料写真素材 写真AC
マウス操作が上達する設定変更
では、マウス操作を上達させるにはどうすればよいのでしょうか?
毎日、何度も繰り返して使い続ければよいのでしょうか?
それも間違ってはいませんが、まずはパソコンの操作環境を整えてみましょう。
パソコンはご利用になる方に合わせた「操作設定」が行えます。
マウスポインターを大きくする
下の画像を参考にして、お使いのマウスポインターの大きさを「大きく」してみましょう。
【操作】
スタートボタンをクリックして、スタートメニュー内の「設定」ボタンをクリックします。
画像提供:シニアのパソコン.com
次に「簡易操作」をクリックします。
画像提供:シニアのパソコン.com
次に画面左側の「カーソルとポインターのサイズ」をクリックします。
画像提供:シニアのパソコン.com
ポインターのサイズを「大」に設定してください。
ポインターサイズを大きくするだけで、ポインターを見失うことや、細かい作業をするときにとても快適になります。
マウスポインターの速度をゆっくりにする
続いて、マウスポインターの速度を「ゆっくり」に変更してみましょう。
【操作】
先ほどと同じく、スタートメニュー内の「設定」をクリックします。
画像提供:シニアのパソコン.com
次に「デバイス」をクリックします。
画像提供:シニアのパソコン.com
マウスメニュー内の「その他のマウスオプション」をクリックします。
画像提供:シニアのパソコン.com
マウスのプロパティ画面が表示されました。
画像提供:シニアのパソコン.com
「ポインタオプション」タブをクリックして、速度の項目の「遅く」に向かって左側にドラッグします。
少し見づらいと思いますが、左から3つめのマークに合わせてみてください。
設定後は画面下の「OK」ボタンをクリックしてください。これで設定完了です。
実際にマウスを動かしてみてご自分の感覚に速度が合っているか確認してみてください。
マウスの速度は11段階の変更ができます。
これだ!と思えるご自分の設定を見つけられれば、パソコンの操作は快適になりますよ。
このようにパソコンにはお使いいただく方に合わせた各種設定が用意されています。知らずに使っていると、「パソコンは難しい」というイメージがついてしまいます。ご年配の方には特にこうした設定を知っていただき、パソコンを楽しく、便利に、そして快適に使っていただきたいと思います。
文=「シニアのパソコン.com」管理人
■はじめてみようシニアからのパソコン バックナンバー
第1回「マウス操作」
第2回「キーボード操作」
第3回「インターネット回線の重複契約」
第4回「デスクトップ画面を使いやすく」
第5回「Wi-Fiと無線LAN」
第6回「パソコンの選び方」
第7回「インターネット閲覧中の偽警告」