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はじめてみようシニアからのパソコン
第6回「パソコンの選び方」
シニアがパソコン操作で苦手としていることを取り上げ、その解決策をご紹介するのが、連載記事「はじめてみようシニアからのパソコン」。今回のテーマは、パソコン購入についてです。見た目はどれも同じようなのに値段の違いは何なのか、パソコンの選び方のコツを伝授いたします。アドバイスしてくれるのはインターネット上のパソコン教室「シニアのパソコン.com」です。
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「はじめてみようシニアからのパソコン」の第6回のテーマは「パソコンの選び方」です。大型家電店の売場にずらりと並ぶパソコンを見ても、折込広告を眺めても、どれがいいのかサッパリ!という方におすすめです。「シニアのパソコン.com」の管理人さんにアドバイスをしてもらいましょう。
第6回「パソコンの選び方」
今回は、パソコンの買い替えや新たに購入をお考えの方にアドバイスさせていただきます。
パソコンを購入しようと考えた時、まず初めに手に取るのは「折込広告」ではないでしょうか。
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しかし、たくさんの商品が掲載されてるチラシから選ぶのは困難で、どうしても「価格」が決め手になってしまいがちです。価格で選んでしまうと、安かろう悪かろう…の商品を買ってしまうことだってあります。そうなってしまうと、購入後にやりたかったことが出来ないため追加投資が必要になる場合もあるかもしれません。
失敗しないパソコン選びについて、学んでみましょう。
パソコン選びの決め手は何か?
パソコン選びの決め手は、購入後の追加投資が必要なく、できるだけ長くお使いいただけるものを選んでください。
だからといって高額の商品では手が出しづらいですよね。できるだけ費用を抑えて、長く使える商品を選びましょう。
パソコン選びの基準
パソコンを購入する際に重視したいのは、
CPU(シー・ピー・ユー)
CPUとは、
パソコンでもっとも重要なパーツで、演算処理を行う装置です。いわばパソコンにおける頭脳の役割を果たします。具体的には、パソコン内部における、メモリーに記憶されたプログラムの実行です。マウスやキーボードなどの入力装置や、ハードディスクやメモリーなどの記憶装置からデータを受け取り、演算・加工したうえで表示装置や周辺機器などに出力します。
CPUは人間に例えると頭脳に当たる部分です。
パソコンを選ぶときは、まずCPUを基準にすることで数ある商品の中から絞り込むことが出来るのです。
どのCPUを選べばよいか
CPUでは「Core i 3」「Core i 5」「Core i 7」から選ぶようにお勧めしています。末尾の数字が大きいものほど性能が良くなり、価格も高くなります。
CPUを絞り込んだうえで、先ほどのチラシを見てみましょう。
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いかがでしょうか? CPUを決めただけでかなり絞り込むことができましたね。
Core i シリーズを選ぶ理由
Windows10は最後のOSといわれています。
OSとは、
OS(オペレーティング システム)は基本ソフトウェアともよばれます。キーボード入力や画面出力といった入出力機能やディスクやメモリの管理など、多くのアプリケーションソフトウェアから共通して利用される基本的な機能を提供し、コンピュータシステム全体を管理するソフトウェアのこと。
今までに、WindowsXP、WindowsVista、Windows7、Windows8.1…とWindowsのバージョンアップと共にパソコンの機能が改善されてきました。
Windows10では、自動的に最新バージョンに更新される仕組みになっています。そのため、昨年買ったパソコンと現在購入できるパソコンでの操作の差がないのです。
今まではWindows(OS)が新しくなれば、パソコン本体も新しくするというのが一般的だったのですが、インターネットに接続されたWindows10は、自動的に最新バージョンに更新されます。
お使いのパソコンを買い替える必要なく、パソコン内のOSがバージョンアップされるため、長く使うことを考えると、購入時にコンピュータの頭脳であるCPUを高性能なもので選んでおく必要があるのです。
虫眼鏡で覗いて見ても、その性能はわからない/写真:無料写真素材 写真AC
Windows10の更新履歴
Windows10は2015年7月に発売してから2018年4月までに5回のバージョンアップをしています。
- 2015年7月 リリース
- 2015年11月 November Update
- 2016年8月 Anniversary Update
- 2017年4月 Creators Update
- 2017年10月 Fall Creators Update
- 2018年4月 April 2018 Update
- 2018年10月 October 2018 Update
(上記以外にも通常の更新プログラムが毎週行われています)
パソコンのバージョンアップの度に、パソコンを買い替えていては大変ですよね。お使いのパソコンをできるだけ長く、快適に使うためにも購入時のCPU選びは重要です。
CPU以外の選ぶポイント
CPU以外にも購入時に確認したい項目があります。
HDD(ハードディスク)
ハードディスクはデータやプログラムの記憶装置です。
記憶装置への書き込みや呼び出しが速いものを選ぶいことで、パソコンの操作にもたつきを感じにくくなります。現在では、ハードディスクにSSD(ソリッドステートドライブ)を使用したものが普及してきました。SSDのデメリットは、まだまだ価格が高いため普及するにはもう少し時間がかかりそうですが、富士通やNECといった日本製のメーカーでもSSDを搭載したパソコンがラインナップに増えてきています。
ディスプレイ
ご年配の方には、ディスプレイ(画面)サイズを大きいものがお勧めです。ノートパソコンなら15.6インチ(ワイド)を選ぶようにしてください。
Officeソフト
他には、WordやExcelといったOfficeソフトが最初からインストールされているものを選ぶと購入後に改めて購入する必要がありません。
これらの条件を踏まえて、改めて広告やカタログをご覧いただくと数ある商品の中から、かなり絞り込めていると思います。絞り込めた後は、価格やデザイン、メーカーでお好みのものをお選びください。
特売時期であれば、上記の条件をクリアしたパソコンが12万〜14万円で購入できるケースがあります。パソコンの選びかたを知っておくことで、掘り出し品を購入できるかもしれません。
購入したパソコンをできるだけ長く、そして快適に利用するためにも正しいパソコン選びの知識をつけておきましょう。
安物買いの銭失いという言葉のとおり、値段だけで選んで不満の残るパソコンを買わないようにしよう/写真:無料写真素材 写真AC
文=「シニアのパソコン.com」管理人
■はじめてみようシニアからのパソコン バックナンバー
第1回「マウス操作」
第2回「キーボード操作」
第3回「インターネット回線の重複契約」
第4回「デスクトップ画面を使いやすく」
第5回「Wi-Fiと無線LAN」
第6回「パソコンの選び方」
第7回「インターネット閲覧中の偽警告」