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【実録・前編】コロナ禍で稼ぐ。古切手や中古品を「出張買取サービス」で高く売るコツ by爺ちゃん婆ちゃん.com流 シニアのための銭稼ぎのスゝメ

「早く、高く、出張買取!」こんなうたい文句で業績を伸ばしているのが出張買取サービスです。最近ではコロナ禍の影響で記念切手や硬貨、古くなった着物やブランド品を整理するため買取サービスを活用するシニアも増えています。本当に出張買取で高く不用品が売れるのか?今回は初めて利用する男性に密着!一部始終をリポートします。

外出自粛。不用品を売って小遣い稼ぎ!?

こんにちは、ライターのサトシと申します。

コロナによる外出自粛要請を受けて自宅で長い時間過ごす、いわゆる巣ごもりをされている方は多いですよね。あるアンケート調査では、在宅時間の過ごし方で「片付け」や「掃除」をしている方は全体の約3割にも上りました。

こうした巣ごもり片付けで机やタンスにしまい込んでいた記念切手や硬貨、古くなった着物やバッグなどが出てくることも少なくありません。不用品として処分するのは簡単ですが、もし「現金」に変えることができたら一石二鳥です。

実は今、こうした不用品処分のニーズが高まり、買取サービスを活用して小遣い稼ぎをしている方が増えているんです。

今回は、いらなくなった記念切手や中古バッグを買取業者に売りたいという78歳の安斎さん(仮名)に密着。不用品を売却してお金に換えることは出来るのか?リアルな買取サービスの実態をリポートします。

安斎さんの本棚に眠っていた切手たち

買取サービスを行っている業者と特徴

インターネットを検索すると買取サービスを行っている業者数はとても多いことが分かります。それぞれの業者には得意分野もあるので商品によって使い分けられればよいのですが、けっこう調べるのには時間や労力がかかりますよね。そこで今回は上場企業が運営しているサービスや有名どころの業者を紹介します。

■総合買取サービス「高く売れるドットコム」

「高く売れるドットコム」は、簡単で便利な全国対応の総合ネット買取サービスです。電話とウエブで相場が分かる事前査定も利用できます。上場企業が運営しているという安心感もあります。

買取の対象品は家電や楽器、カメラ、貴金属や骨とう品など幅広く扱っているので初めて利用される方には安心ですね。

全国どこでも出張・宅配買取が可能なので、大きめの不用品が多くても大丈夫ですよ。

●電話、web、ファックスで無料事前査定が可能
●店頭、宅配、出張の3つの買取方法が利用できる

高く売れるドットコム

■CMでおなじみ「バイセル」

坂上忍さんのCMでおなじみの買取専門店「バイセル」は一部上場企業。他店よりも買取金額が1円でも安ければ全額返却してくれるのも心強いですね。

着物や毛皮、ブランド品のバッグをはじめ記念切手や古銭、お酒などの男性に多い趣味コレクションも積極的に買い取ってくれるそうです。

買取実績を見てみると、部屋の奥に眠っていた枚数不明の切手が120万円で売れたり、天皇陛下御在位の記念硬貨が10万円を超えたりしています。これだけみたら宝の山が家にも?という錯覚を覚えます。

●電話から最短即日で出張買取してくれる(全国対応&無料査定)
●切手や古銭など男性の趣味コレクションの買取にも対応

バイセル

■買取価格をまとめて提示「おいくら」

「おいくら」は全国区のリサイクルショップの買取価格を簡単に比較してくれます。家電、家具、ブランド、時計、パソコンなどの買取価格を一括査定してくれるので便利です。

買取サービスは日本全国どこからでも利用可能。店頭、出張、宅配と3つのサービスから選べます。中古品、不用品はショップによって価格差がありますから、その査定額を比較して買取方法を選ぶと良いかもしれません。

●複数のリサイクルショップから買取価格を一括査定
●日本全国どこからでも利用可能

おいくら

■なんでも買います「買取屋さんグループ」

「買取屋さんグループ」は、全国に25店舗を展開しています。最短で即日30分の出張買取を謳っているので不用品の処分を急いでいる方にはおすすめです。

何年も使用していない汚れやキズが激しい商品、聞いたことのないようなメーカーやブランド品も出張買取をしてくれるそうです。

まずは無料見積りで確認して、条件に合えば頼んでみてはいかがでしょう。女性からの問い合わせが6割を超えているそうです。

●お家にある売れるものならなんでも買取ってくれる
●最短即日30分でスピーディー

✅買取屋さんグループ

■親切丁寧が売り「ハードオフグループ」

「ハードオフグループ」は日本最大級、安心と実績のネットワークを売りにしている総合リサイクルショップです。商品もオーディオから衣料品、おもちゃまで多様なジャンルを取り扱っています。

一部上場企業の安定感に加えて、取扱いごとに専門のスタッフが査定するので安心して売ることができます。

ちなみに本や家電を売買しているブックオフとハードオフグループは別会社です。しかしフランチャイズ契約をしている店もあるので、気になる方は近隣の店に問い合わせてみると良いかもしれません。

●取扱い商品が多く、店舗数も豊富
●7つの専門ブランドでレア物もしっかり買取査定

✅ハードオフグループ

古い記念切手にどれくらい価値があるの?

今回、取材に協力して頂いた安斎さん(78歳)は、自宅の本棚を片付けていたとき、記念切手の入ったアルバムを見つけました。

安斎:50年ほど前ですかね、知り合いのすすめで記念切手の収集をはじめました。あまり知識もなかったので詳しい人に良さそうな切手があれば買ってきてもらってました。当時は切手ブームだったんですよ。時代も変わって、切手のことはすっかり忘れていました。このまま持ち続けているのもなんだし、この機会に売れれば売りたいなと……。

古びた切手専用のアルバムには美しい自然や風景、昆虫や着物姿の女性を描いたさまざまな切手が数多く収納されていました。切手には高く売れやすい種類があり、額面より高い額で取引される切手をプレミアム切手といいます。

安斎:価値の高い記念切手もあると思う。これは国の重要な行事を記念して発行された切手でね。販売期間や発行枚数などに制限があるため、普通の切手よりも希少価値があると聞きました。今なら数万円はするんじゃないかなあ、分からないけど(笑)

安斎さんに見せていただいたのは、平成5年の皇太子妃殿下ご成婚記念切手です。仲睦まじいお二人の姿は微笑ましくもあります。

安斎:やはり切手を見ると当時のことを思い出すね。日本中が当時の皇太子殿下と雅子様のご成婚を祝福してました。我が家でも初孫が生まれたりと嬉しいことがあったしね。あ、この記念切手も懐かしいなあー。

こちらは昭和34年、現在の上皇ご夫妻のご成婚を記念した切手です。お二人のご成婚当時のお姿が描かれた貴重な記念切手です。

安斎:家の中に眠っていたお宝を発見したような気分だね。売るのも寂しいけどタンスの肥やしにしてるのも勿体ないし。一度、査定だけはしてもらいたいと思っていたんだ。

家の掃除で出てきた古い切手、一体どれくらいの価値があるのか?急いで売らなくても買取業者に無料で査定してもらい、価値をしっかりと把握しておくことも大切ですよね。

知っておこう!高額切手の基礎知識

日本では昭和30年から40年代にかけて切手ブームが起こりました。シニア世代の中には当時、記念切手の発行日に郵便局に並んだ人も多いのではないでしょうか。

切手ブームが去り、ネットが主流になると「興味が薄くなった」「片付けをしていたら価値のありそうな切手がでてきた」などの理由で買取サービスを考えている方も少なくありません。

その際に大事なのは「基礎的な切手の価値」を知っておくこと。では、高額買取が期待できるのはどのような切手なのでしょう。

郵送の途中で剥がされる「小さな美術品」

切手の中でも有名なのが「見返り美人」です。江戸時代の代表画家「菱川師宣」が描いた見返り美人図が図柄です。絵柄の切手は1948年発行のものが有名です。

発行当時は、浮世絵が切手の題材となるのがとてもレアで国内だけでなく外国からも脚光を浴びました。発行枚数が150万枚と少なく、葉書に貼られると郵送の途中で剥がされることもありました。

安藤広重作「切手の王者」

昭和24年、郵便週間に発行された切手が「月に雁」です。天保3年頃「安藤広重」が描いた作品で最高傑作とも称されています。

まさに戦後のシリーズ切手の王者として不動の人気を誇る「月に雁」は、昭和40年代半ばに6~7万円の値をつけたそうです。

ちなみに「月に雁」の切手は、バラ切手でも額面を上回る買取が行われているそうです。

日本最高額?日本でたった6枚の切手

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「桜切手」は明治初期ごろ発行された切手です。発行年によって紙や色などが変わり、図案にはカタカナ文字が入ようになったのが特徴です。

歴史が古く様々な種類が存在する桜切手はコレクターから高い人気です。

日本最高額の切手が、明治8年発行の「桜切手カナ入り(ヨ)」とされ、現存する6枚の中で無傷なのは1枚だけで、なんと3000万円の値が付けられたとか。

外出自粛の時期に役立つ!「出張買取サービス」

人気があれば額面以上の高額な価格がつくプレミアム切手。お金や労力をかけて収集した切手だからこそ、よりよい価格を付けてもらいたいもの。今回は安斎さんとともに買取業者を慎重に選びました。

安斎:やはり外出自粛のご時世なので出張買取サービスを利用したいと思います。自宅ならコロナ対策もできるし安全だしね。無料査定が可能で経験豊富な業者がいいかなあ。

実は安斎さん、奥様からも不要になった古いバッグとアクセサリーを売ってきて欲しいと頼まれたそうです。

安斎さんの奥様から買い取り依頼を頼まれたブランドバッグたち

安斎:バッグは20年以上前に買ったブランド品。かなり重宝していたけど、古くなって傷んでしまって今はぜんぜん使ってない。出張買取で高く売れれば嬉しいと言ってたよ。

今回、出張買取を頼む業者は悩んだ末、「バイセル」に決定。期間限定で買取金額が全商品20%アップするサービスが決め手になりました。

安斎:高く売れたらうれしいけど本音を言えば、少しでも不用品を処分できて小遣い稼ぎができればいいかな。出張買取サービスを利用するのも初めてだから、「物は試し」という感じだね。

売れるかどうか半信半疑で頼んだ出張買取サービス。ところが!

安斎さんが手にしたのは、本連載始まって以来の最高金額!!

期待以上の収穫があった安斎さん

一体、何が起きたのか?

シニアのための銭稼ぎのススメ「出張買取サービス編」。後半でその一部始終をお伝えします!!

文=大屋覚

■ Profile ■
大屋覚(放送作家・ライター)
テレビや書籍、Webマガジンを中心に活動中。医療・福祉・介護分野を中心に取材や執筆を行う。NHK、民放キー局の情報やスポーツ番組も多数手がける。早稲田大学・同大学院修了。静岡生。

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