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シニアのための“銭稼ぎのススメ”【第2回】介護界の新サービス「スケッターで稼ごう」~後編

新企画「銭稼ぎのススメ」では、アクティブなシニア世代にオススメの「お小遣い稼ぎ」情報をお届けします。第2回目は、介護業界の新しいサービス「スケッターで稼ごう」の後編です。

50~60代も活躍!介護の仕事を体験レポート

 こんにちは!ライターのサトシと申します。

 シニアにオススメの「銭稼ぎ」情報を届けるこちらの企画。今回は、第1回目に紹介した「スケッター」というサービスを利用して、介護の仕事を体験してきました。

 訪れたのは、いわゆるデイサービスと呼ばれる「通所介護」を行う施設です。

(資格がなくても、介護の仕事って出来るの?)

 目的の場所は、東京目黒区という好立地にあるディサービス施設。高級住宅街で迷子になりながら、ようやく目的地に到着。玄関らしきガラスの自動ドアから1階を覗くと。

(え、ここカフェじゃないの)

 一戸建て住宅をアレンジした室内では、カフェ店員のような職員が働いています。早速、挨拶をして2階の事務所へ案内されると、施設長の岡村純さんがにこやかに現れました。

アレッジ・ワークス目黒三田 施設長の岡村純さん/撮影:大屋覚

資格がいらない「介護のお仕事」とは

 スケッターの特徴は、資格がなくても介護施設で簡単に働けることです。数時間単位の業務を一日から応募できるので、空いた時間を活用できます。

 この日、お世話になる「アレッジ・ワークス目黒三田」での仕事は、「お散歩同行&カフェお手伝い」。スケッターのお仕事一覧https://www.sketter.jp/)から仕事内容を確認してエントリーしました。

介護系スキルケアサービスとして話題のスケッター/提供:株式会社プラスロボ

 施設の詳細ページを見ると受け入れ実績も豊富で、スケッターからの評価が高いことが分かりました。

気になる介護の報酬は?

イメージ /写真:無料写真素材 写真AC

 本企画のテーマは「銭稼ぎのススメ」ですので、気になるのはやはり報酬。

 募集要項には、勤務時間は午後12時30分から午後15時30分までの3時間で、報酬は3,500円。スキマ時間を有効活用できそうです。

(3時間で3,500円ということは、時給は約1,150円か……)

 東京都の最低賃金は、令和元年10月1日から時給1,013円に改正されたので、時給1,150円は高めです。この施設はかなり人気があり、問い合わせが多数とのことでした。

 そこで早めに応募したところ、早々に受け入れOKの連絡を頂きました。

介護の意義をカフェで学ぶ

女子大生や介護職の女性もスケッターとして参加/撮影:大屋覚


 いよいよ仕事スタートです。この日は僕の他にも、大正大学の学生さんと介護職の女性がスケッターとして参加しています。それぞれ自己紹介して打ち解けると、自然と仲間意識が芽生えてきます。

 そして、施設長の岡村さんから本日のメインであるカフェの手伝いについて説明を受けます。驚いたのはメニューの多さで、コーヒー、紅茶はもちろん、緑茶、抹茶、お酢のドリンク、かき氷など数十種類を用意しています。

サトシ:なぜこんなに種類が多いんですか?

岡村さん:高齢者の方は思うように身体を動かせない。そうすると生活の選択肢が減っていきます。だから少しでも選べる楽しみを提供したいんです。

サトシ:仕事のコツはあるんですか?

岡村さん:重要なのはオーダーの取り方ではなく、利用者さんとのコミュニケーションです。相手の気持ちを読み、元気に活動的になっていただけるような会話ができれば大丈夫ですよ。

 ここはレストランではなく介護施設。大切なのは、利用者に笑顔になってもらうこと。なんだか、やる気スイッチが入ってきました。

岡村さん:でも、なるべくミスオーダーしないように、最後に利用者さんの名前は再確認してくださいね。

全員:はい!

 

「ローマの休日」で会話がはずむ

音楽療法に参加する利用者さん/撮影:大屋覚

 

 僕が担当したのは、カフェが併設する1階での仕事。リビングでは15名ほどの利用者が新聞を読んだり、談笑したり、リラックスした時間を過ごしています。

(上品そうな人たちが多いなあ……)

 清潔で明るい室内。場所柄なのか、身だしなみがきちんとしてオシャレな方が多い印象です。

 大きなスクリーンの前では気品漂う老婦人が、映画「ローマの休日」に見入っています。セレブな雰囲気にたじろいていると。

老婦人:この映画、若い頃に何度も観たんですよ

 僕の視線に気づいたのか、話しかけてきてくれました。映画をきっかけに会話が弾み、さらに周囲の方々も入ってきて昔話に花が咲きます。

 緊張感もほぐれたところで。

職員:そろそろオーダー、取りましょうか!

 施設職員の合図でカフェの用意です。フロア全体を見渡せる位置に立ち、利用者の座席を確認。メニュー表を開き、オーダーを聞いていきます。

 ここで大事なのは名前を伺い、オーダーを復唱して再確認すること。テーブルごとに注文をまとめたら、厨房スタッフに伝えます。

数十種類以上のドリンクは職員が丁寧に入れる/撮影:大屋覚

イレギュラーな事態に戸惑う

 オーダーも取り終えて、厨房からドリンクを出すときでした。

「あれ、数が合わない!?」

 明らかにメモした人数とテーブルに座る利用者の数が合わないのです。名前は聞いたものの顔までは覚えていなかったので、誰が消えたのか見当もつかない。

 職員に事情を話すと「入浴サービスを受けられているみたいですね」と一言。改めてここが介護施設であることを思い出しました。

 利用者の再確認など職員がフォローしてくれて、なんとかカフェタイムは終了。食器類を片付けて、皿洗いの手伝いをします。

 カフェの前後はバタバタしますが、家事が得意な方であれば未経験でもやりやすい仕事かもなあ、と思いました。

まさかの将棋対決、その結果は・・・

 この日は雨が降り、もうひとつの仕事の「散歩同行」は中止になりました。リビングでストレッチ運動の手伝いしていると、

職員:サトシさん。将棋、できます?

 昔、父親に少し習ったことがあります。戸惑いながら頷くと、急遽、将棋好きな利用者と対決をすることになりました。

 お相手は口数の少ない、寡黙なお爺さんでしたが、将棋を指すたびに「そこか!うんうん」と嬉しそう。会話は少なくても、気持ちが伝わってくる不思議な時間を過ごしました。

 

イメージ /写真:無料写真素材 写真AC

 しかし、勝負の結果は完敗……(涙)

 それでも介護の現場で趣味や経験が活きるとはこういうことか、と実感できたのは大きな収穫でした(負け惜しみアリ)。

シニアの銭稼ぎ、その評価は

 あっという間に3時間のお手伝いは終わり、最後は報酬3,500円を頂きました。

スケッター袋に入っているのが嬉しい/撮影:大屋覚

 

 当初、施設の職員や利用者と打ち解けるまでに苦労するのかと想像していましたが、全然、そんなことはありませんでした。

 シニア世代が介護施設で働くことについて施設長の岡村さんは、

岡村:シニアも活躍できる職場だと思います。ただ高齢者の雇用は、身体の衰えなどリスクもあります。業務内容など一定のルール決めが必要ですね。

 岡村さんの施設では、要支援の高齢者でも働ける場を用意するなど、新たな取り組みにもチャレンジしています。

スケッターのはじめかた

 スケッターを始めるためには、まず登録が必要です。最初は難しいかな?と心配でしたが、やってみると簡単でした。以下、分かりやすく流れを解説します。

手順①

 パソコンやスマホの検索ボックスに【スケッター】と入力してみましょう。クリックすると次の画面が現れます。右上の白枠にあるのが「新規登録」の入り口です。こちらにカーソルを合わせてクリックします。

介護系スキルケアサービスとして話題のスケッター/提供:株式会社プラスロボ

手順②

次に「新規スケッター登録」の画面が現れます。ご自身のメールアドレスを入力します。そして種別を選んでチェック。中央の緑色の【アカウント登録】をクリックします。

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介護系スキルケアサービスとして話題のスケッター/提供:株式会社プラスロボ

画面に「ご登録ありがとう」の文字が出ます。しかし、まだ登録は完了ではありません。入力したメールアドレスに事務局から以下のメールが届きます。

「スケッターに登録いただきありがとうございます。スケッター事務局です。会員登録はまだ終わっていません。下記のURLをクリックして、登録を完了させてください。 https://www.sketter.jp/XXXXXXXXXX~」

メールアドレスに届いた、登録リンクをクリックします。

手順③

登録リンクをクリックするとブラウザが立ち上がります。そして以下のような「会員情報入力」画面が現れるので、名前や生年月日、職業などを入力します。

介護系スキルケアサービスとして話題のスケッター/提供:株式会社プラスロボ

会員情報入力ページを下がると、興味のあるジャンルという項目もあります。

「レク」とは介護レクリエーションのこと。利用者さんの脳の活性化やコミュニケーションの促進、身体機能の維持や向上を目的に行います。ボールを使ったり、歌を歌ったり、一緒にお絵描きしたりします。

「傾聴」とは、利用者さんに寄り添って話を聞くことです。スケッターの中には、傾聴のエキスパートもいて個別に依頼されることもあるそうです。話上手な方や聞き上手な方のニーズは高いです。

スケッター入力手順:興味のあるジャンルをチェック/提供:株式会社プラスロボ

全てを書き終えたら登録終了です。無事、登録できたでしょうか??

以下のような画面になったら、【ログイン】から入りましょう!

介護の仕事で新たな可能性を試してみましょう/提供:株式会社プラスロボ

まとめ

 介護業界には、これまでの人生経験や趣味などを活かしたいという人にとって、活躍できる場がたくさんあります。そして「人の役に立ちたい」「社会とつながっていたい」というシニア世代も多く働いています。

 今回、スケッターとして働いて感動したのは、施設内に「ありがとう」の言葉が溢れていることでした。もちろん介護は大変な仕事ですが、それ以上に人生を豊かにしてくれる出会いがあると実感しました。

 「セカンドキャリアを介護職で」と考えている方は、ぜひ一度スケッターを体験してみることをオススメします。

 

取材・文・撮影=大屋覚

■Profile■
大屋 覚(ライター)
テレビ番組や書籍、Webマガジンを中心に活動中。2012年より大学院で心理と福祉の研究に取り組む。ケアワーカーとして認知症・重度訪問介護にも携わっている。早稲田大学、同大学院院修了。静岡生。

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